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現代音楽のクローズドな王国について考える。美しい曲を書いて、のたれ死ぬ。

作曲家のゴーストライター問題ついて、何年か前に騒がれいていましたね。


イオタビ編集長であるstudio iota 前田サキは、


・・・ごめんなさい


作曲家です。

 




「studio iota label」という音楽レーベルの代表をしています。


自分がバンドリーダーになって、「インストゥルメンタル(インスト)」という歌のない音楽をつくったり、製品のCM曲をつくったり、タワーレコード、iTunesなどをはじめとする多数の流通・音楽配信業務を請け負ったり、はたまた誰かのためにライブコンサートで演奏したり。


旅が好きで、大切なインスピレーションの元になっていたりもするので、時折いろんなところに出かけたり、それを文章で表現したりもしています。


日本で「作曲家です!」と言おうとすると、

どうして「ごめんなさい」という気持ちになるのでしょうか?

 

 

作曲は教育において勝負に勝つこと

作曲というのは、他の芸術と同じく自分で創造するところに意味や喜びがあると思うのですが、


『子どもが自作曲を演奏するコンクールなどでも、大人の先生が、ほぼ子供の作った原形がどんなものだったか思い出せないくらい、先生の曲にしてしまう』

ということがあります。


教育において、勝負に勝つこと(≒名声を得ること)を優先させてしまい、
自分の表現を置き去りにして、結果ゴーストライターの騒動のような結果をもたらす危険を孕んでいます。


これは驚いていい事なのでしょうか、
当たり前として捉える事なのでしょうか・・・。



studio iota 前田がとても好きな作曲家に吉松隆さんがあげられます。

プログレッシヴ・ロックを弦楽四重奏で演奏するために作曲された曲、

アトム・ハーツ・クラブ・カルテット

というマニアックな楽曲を聞いた時に、その優しさと、ユーモアと荒々しさに肝を抜かれてしましました
 
「1970年代プログレ風に」という依頼で作曲されたこの楽曲は、4楽章構成。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』にエマーソン・レイク・アンド・パーマーの『タルカス』とイエスの『こわれもの』とピンク・フロイドの『原子心母』を加え、鉄腕アトムの10万馬力でシェイクした曲」であり、正式名称は「Dr. Tarkus’s Atom Hearts Club Suite」だということです。
 
 
その作曲家・吉松隆さんによる作曲家という仕事」と言う記事を拝見しました。
 

まぁ作曲家と言うのは定収入で働いて報酬をもらう、という正しい意味での「職業」ではない。



と言い切られるところから始まっていて。
なんかもう全体的に面白く(ネタ的には笑えないけれど)、更に好きになってしまいました。


作曲家というのはしょうもないことに、誰にも頼まれないのに突然「交響曲が書きたい!」とか、「ヴァイオリン協奏曲が書きたい!」とか思い付いてしまうんですよ。
例えば交響曲を書いても、初演は5年ごとか10年後とか、ヘタすると死んでからという例がごろごろしているわけです。悲しいことに、これが「普通」ですね。



オーケストラ曲がNHKホールと東京文化会館で計3回演奏されて7,800円!



ピアノ曲の著作権料などは、南米かどこかで演奏されて「4円」というのがあったそうです。

1円も委嘱料をもらわず9年もかかって書いて、オーケストラ全員のパート譜は数ヶ月かかって自分で全部書いて、現代音楽協会での初演の時は「作曲者の負担分」として百数十枚のチケット、トータル数十万円分を払って。。一回2,600円じゃないですか! チケット1枚すら買えない!



たしかに、現代音楽界って、一般の人にはまったく理解出来ない音楽ばかりなのに、その中では賞とか権威が行き交っていて、なんか怪しい宗教団体的なところがありますよね。


「現代音楽なんて音楽じゃない!」と言っても、そんなこと彼らも百も承知なんですよね。

「王様はハダカだ!」と叫んでも、そんなことは家来全員分かってる。



でも、ハダカに「今日のお召し物は素晴らしいですね」とか「新しいセンスでユニークな意匠が光ります」とか褒めていれば、クローズドな王国ではみんな安泰なのです。

素晴らしき図形楽譜の世界






studio iota 前田は、学生の時に、作曲科の先生から、ちょっとした嫌がらせを受けていました。

そもそも、一線で活動している現役の作家というのはエゴの塊ですから、弟子を育てようと思うより「才能がある奴なら、商売敵になる前に潰してしまおう」と考えています。で、逆に才能がない弟子ほど「こいつはオレを超えることはないから大丈夫」と可愛がったりする。
だから、教えてもらおうなどと考えてもムダ。




人を壊しちゃうくらいの、ずいぶんヒドい言葉も、10代の柔らかいココロに沢山投げかけられてきました。




骨は突き刺さったら取ることは出来ず、その刺さった言葉と一緒に生きてくしかありません。



逆にとても親身になって教えて下さる先生もいらっしゃったので、

どんな先生(=人)に当たるかですよね。うーんと、恐ろしい!!



コンクールは審査員の顔ぶれで決まる



それを現しているエピソードがこちらです。

音大の作曲家教授なんかが審査員に並んでいるアカデミックな作曲コンクールだと、楽譜の書き方やエクリチュール(書式)が自分の楽派に属するかどうかなんです。
と言うことは、審査員の顔ぶれのバランスで最初から当確の作品は限定されると言うことですよね。



いかがですか?


こんなことを、お金にならないと分かっていて音楽しかやっていない。


これはもう狂気の沙汰です。

交響曲を書いて妻子なんか養えるわけないから結婚して所帯を持つことも考えなかったし、将来のビジョンなんて「美しい曲を書いて、のたれ死ぬ」というだけ(吉松)



世界に失望することはあっても、音楽に絶望することは決してない。

私たちは別に、生きるために音楽をやっているのではない。音楽をやるために生きているんですから。



それでも、まだ生きてます。これはもう現代の奇跡ですね。

     



 ライター 前田 紗希


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【studio iota label】


日本のインディーズレーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っている。


流れるイオタ CM「The world is beautiful」40秒アルバム フルオーケストラ篇
 



【ウェブサイト】http://www.studio-iota.com/
【Facebookページ】https://web.facebook.com/iotabi
【note】https://note.mu/nagareruiota

>「心から出て心に還る音楽を」をモットーに、粋な義理人情を大事にし、 旅に似合うような音楽を提供し続けていきます。

「心から出て心に還る音楽を」をモットーに、粋な義理人情を大事にし、 旅に似合うような音楽を提供し続けていきます。

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