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【メキシコ】タコスとリズムは関連があった?!「グルーヴ」には具がギッシリ! | リズム音楽世界旅紀行

僕の住む街、メキシコはプエブラの音楽は面白い。

プエブラはもとよりメキシコは日本人のイメージとは裏腹に「ロック,ハードロック」が盛んな国です。

サルサなどラテンミュージックを知りたくてメキシコに来たのですが、残念な事にそのようなライブにはまだ出会ってません。(ある所にはあると聞いているので…日本よりはありますけどね~。)

皆声を大にして「そうさ俺達ロック,ハードロック大好きだぜ!アミーゴ!」という感じです。

さて、なぜハードロックが盛んなのかと言うと、学術的には分かりませんが、僕はこう見ています。

・アメリカが隣国で、文化,影響が他のラテン諸国より強い
・マチズモ(マッチョイズム。男性優位主義)文化
・ラテンの熱い血(笑)

これが重なり合うと、確かにハードロック!!納得ですよね~。

(このお姉さんが持ってるビール、確か1.8Lだったかな?こんなのひとりで飲むんだから、血は熱くて当たり前(笑))

まずは「なぜメキシコに住んでいるか」をお話しさせてください!

僕は2018年5月よりメキシコのプエブラという街に住んでいます。

移住のキッカケは昨年2017年に行ったキューバが今までに行った音楽旅行の中で一番グッときて、「ラテンの世界を知りたい!」ということで。

ただ、キューバはキューバ人と結婚する以外に住む事は基本的にはできないんですよね。
「観光VISAで、期限が切れるたびに国を出入りしての長期滞在」は可能ですが、僕的にはちょっと現実的ではなくて。


対してメキシコは、僕が日本国内で働いていたヤマハのミュージックスクールがあります。
そのご縁で ”仕事をすることができて・就労VISAも取得し・収入を得ながら”、長期滞在が出来ています。

(おみやげ物屋さん。メヒコはカラフルな国なのです♪)



リズムの「点と線」の違いが明らか!

最近とても良い出会いがあり、
ラティーノのミュージシャンはそういう事感じてんだ!ああ!なるほど!
って一気に納得できた出来事がありました。

題して
音符に具をギッシリ詰めろ』です(笑)!


つい先日、ギタリストの友人がやっているバンドのLiveに遊びに行ったときのこと。
往年のロックの演奏で、メヒコで見たバンドの中では一番良かったんですよね!
※メヒコはスペイン語で「メキシコ」のこと

Liveが終わってから友人と話していた僕は、バンドメンバーの人を紹介してもらいました。
特にボーカルの人とは意気投合して、朝の4:30まで話し込みます(笑)



その内容は「ラティーノとは?」

ロックと言っても、アメリカのロック と ラテンのロックは違うんだ。
 アメリカは点。ラティーノは曲線。

話しているうち明け方になってしまったので、実はもうハッキリとは覚えてません(笑)

でも、「点と曲線」については自分の中では以前から感じていた事でしたので、「ロックでもそうなのか〜ナルホド!」と記憶の中に入ってきました。

「よし、ヒトシのリズムを歌ってみろ!」
ボーカリストに言われて、僕はドラムのリズムを歌ってみますが、


明らかに彼の方がリズムの歌が素晴らしい!全然違う!


彼の言う「点と線」の違いが明らか!


僕のは点で彼のは曲線。『中身の濃さが全然違う!』と感じました。



彼はボーカリストという事もあってイントネーションとか発音とかすっごい研究熱心で。


「”ヒトシ”ってどういう発音が本当なんだ? 日本語の口調はこうだろ? コリアンはこうだろ?」
ものすごい特徴を得てる!!! だからこそ、というのはあると思いますが、


とにかく『中身の濃さ』が全然違います。

(プエブラで有名なセミータ。こんなに具がギッシリ詰まってるわけですからね~
 詰ってると言うよりはみ出してますが(笑))

よく「黒人のリズムは重い。タメがある。」とか言われますよね。

たまーにセッションの現場でも出てくる言葉なのですが、レイドバックと呼び、特にリズムのノリに対して使用されます。

「少しリズムを遅らせたりする手法」が日本では取られる事が多いんですが、
実はそうじゃない!と、僕はずっと感じていました。



確かに日本人はリズムがつっこみ気味です。
(メヒコ人もつっこむけど(w)
でも、ちゃんと演奏できている人はつっこみません。

対策として「メトロノームを使おう!」という発想になるのですが、

ちょっと待ってください!


僕の見解ではそれでは解決することはありません。


メトロノームは確かに便利なグッズ。テンポもキープできる

でも実は『ある事』を意識をして練習しないと「点の練習」になってしまいます。
そのある事とは、
自分のグルーヴを奏でる事。そしてそれを心掛け続ける事。」です!

それをしないと、精度は上がっても点からは抜け出せないと思います。

(他人にテンポを委ねる事になるだけで、自分のテンポの向上にはあまり寄与しません。)

 

メトロノームの練習はグルーヴとは関係ない!?

 

メトロノームへの疑問は、アメリカ・ニューヨークでのBernard “Pretty” Purdie氏の個人レッスンから始まり、ガーナに行った時にさらに深まりました。

Purdie氏はレッスンで、

メトロノームの使用はGrooveがクラッチする。自分自身でGrooveを奏で、自分でメンテナンスするんだ!」と仰っていました。 

関連記事⇨【リズム音楽世界旅紀行】運命のレッスンに出会う!世界有数のGROOVEドラマー BERNARD “PRETTY” PURDIE氏がくれた、最高の演奏をするための言葉。

やっぱり!
と感じたのはガーナに行った時。

僕はレッスン以外の時間にメトロノームを使って練習をしていて、そこに先生が通りかかったのですが、なんと興味ゼロ!!

しかも4分音符で普通に掛けていたなら「ヲイヲイそんな機械要らんやろ!」って言われるのは分かりますが、彼らの音楽のキー「ベル」と呼ばれるパターン(音形的には3:2 Son claveと一緒の解釈)で掛けていて。

「おお!すげーな!画期的だな!」


とか言われるかと思ってちょっと期待しながら通りかかるのを待っていたのですが、ま~ったく興味を示さない(笑)


その時実感したんですよね。

メトロノーム(機械や正確さ)はGrooveとは関係がないと。

音形が一緒?そうだね。だから?って事。
そこには中身が詰まっていないただの音が流れているだけだったわけです。

例えばキューバの音楽でも、ただの4分音符のカウベルが演奏されます。
が、それはメロトノームでいうテンポキープとは全く別物。

音楽の中で豊かに響き、その4分音符がとてつもなく気持ちいい!!
オーディエンスもその4分音符が入ってきた瞬間、爆発的に盛り上がり踊りまくり…。



この動画の10:30秒あたりを聴いてもらえると分かりやすいです。
動画の中の他の曲もそうなのですが、サビになるとこの4分音符のカウベルを演奏する曲が多いです。それほど気持ちいいもの!いわゆるテンポキープとは関係がないのです。

要は音形がどうであれ、テンポキープされているであれ、

中身が詰まっていなければ何の意味もない

という事なのだと僕は解釈しています。

(こちらはタコス。日本のタコスのイメージはアメリカのもの。本場は肉主体!マチズモと熱い血と中身の濃さ!すべてが詰まっているのです!)



“行間をうたう”という秘訣。

一般的に「ゆっくりのテンポで練習しろ」という言葉があります。
僕らの生まれる前から世界標準で、素晴らしい練習方法ですね。

・一音一音の精度が格段に上がる

・結果テンポがつっこまなくなる

こんな効能(笑)があります。




実際キューバの先生にも「ヒトシは早くなる。ゆっくり練習しろ。」

と言われましたし、でも分かっちゃいるけど早くなっちゃう自分がいる(苦笑)

でも、今回のメヒコでのボーカルの人とのやり取りで「あ!そういう事だ!」と納得出来たんです。

そう、分かっちゃいたけど、やっと納得できた!

「ゆっくり練習しろ=中身を詰めろ」

って事なんだと感じました。



例えば僕の歌ったリズムと彼の歌ったリズムの違いはこう。


僕の歌は軽い(音符だけ歌っている):彼の歌はねちっこい(行間も歌っている)


まぁそこまでは分かっていた部分ですが、次が大事なポイント!


僕の歌の方が早く:彼の歌はちょっと遅かった


僕の方が先に歌い始めて、あとから彼が歌ったわけですが、普通は同じくらいか少し早くなるもんです。それがちょっと遅かった。

これはレイドバック(遅らせ,タメ)しているとは違うと感じたのです。

例えば4分音符を歌うとして、以下の3種類を書いてみますね。

                  
ァァァァァンァァァァァンァァァァァンァァァァァン
ァゥァィァゥァンァゥァィァゥァンァゥァィァゥァンァゥァィァゥァン

「タ」が4分音符としてどうでしょう?

| ①がメトロノーム
| ②が僕の歌い方
| ③がボーカルの彼の歌い方
こんな感じです。

分かりますか?


| メトロノームは点。

| 僕は意識はしているが内容が薄い。
| 彼のは中身がギッシリ詰ってる、結果少しはみ出し(遅くなって)てしまった。
こんな印象です。



往年のミュージシャンは少し遅いとは思っていましたが、それは「中身の濃さ」なのではないか?という考えに至った訳です。

例えばこの曲を参考に聴いてみて下さい。


◆Doobie Brothers – Long Train Running



超有名な曲で知っている人がほとんどだと思います。タイトルの通り疾走感のあるカッコイイ曲ですよね。
このYouTube動画の「2:19秒~2:28秒」を聴いてみて下さい。
この部分は4分音符の演奏になるのですが、その前後と比べてちょっと遅いのです。
通常、このシーンになると音符が少なくなる分、突っ込むんですよね!耐えられなくて。
でも逆。

「ここはタメが効いてるよね~」という話をバンドメンバーとした事もあるし、

「やっぱ突っ込まないっていうのは良いミュージシャンの鉄則だよな」とは思っていました。

しかし考え方自体が違っていたのではないか?

「タメる」という言葉は「耐える」に近いニュアンスですね。前に行きそうになるのを我慢する。

この発想は「点」の発想ではないか?と。

でも具をギッシリ詰め込んだら?


イメージも考え方も全然変わって来ますよね!確かにそうやって聴き直してみると、このLong Train Running、特にそこの部分は「ギッシリ具が詰め込まれてる」と感じませんか?




あ、この知り合ったボーカルの彼、

ラテンの感じ方を知りたいならムーブメントを知った方がいい。ダンスを習いに行け。

とも言ってました。

単にラテンのフィーリングを学べという事で彼は言ったのでしょうが、本質的にはこれも点ではなく曲線、流れという事に通じますよね!
近々彼からご紹介いただいたアフロダンスにも通じている方にムーブメントを習いに行く予定です♪



さて、今回の内容はここまでです。
今回の記事が多くのミュージシャンに共感され、お役立ちできれば幸いです!

その時すでに夜中の3時を回っていたので2つくらいあった「ナルホド!」のひとつは何だったか忘れてしまったのですが(苦笑)

ではまた次回お会いしましょう。
Hasta la próxima(また次回)!!

関連記事⇨【リズム音楽世界旅紀行】キューバのお金事情について書いてみました。音楽の楽園は、ひとつの国に通貨がふたつ!






ライター Zin ” Atrevido” Hitoshi

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流れるイオタ 1st Album “The world is beautiful” Trailer [旅に似合う音楽]
 

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