ホームに戻る

アウトドア 用語辞典

アウトドア×ファッションウェアにまつわる言葉を解説する用語集です。

索引さくいん

あ行

Outer shell(アウターシェル)

一般にジャケットやコートと呼ばれる一番外側に着るウエア。防風性や防水性を備えたものが多い。過酷な状況にも耐えられるよう立体裁断や防水透湿素材を用い、野外での活動で風や雨などから体を守る働きをもつ。
単にシェルということも。

Outlast(アウトラスト)

NASAの技術開発の中で生まれた温度を調節してくれる素材。
ジェル状の素材を繊維内に練り込み、ウエア内に熱がこもると、一旦繊維の中に保持するという性質を持つ。
ウエア内の温度が下がると繊維内にためられた熱を放出し、温度を一定に保つ。


Out sole(アウトソール)

靴の中で唯一直接地面に触れるパーツのこと。雨や雪の侵入を防ぎ耐水性、滑りを防ぐ耐滑性、足への負担を軽減する衝撃吸収性など、アウトソールは多くの役割を担っている。最近では快適な歩行を促すために、軽量化を追求する機能的なアウトソールが続々と展開されている。

Upper(アッパー)

足の甲を覆う靴の部分。衝撃から足を保護し、歩行の際に足が踊らないに密着させる役割がある。丈夫なレザーを用いた登山用ブーツ、伸縮性に優れたメッシュのスニーカーなど、履く目的によってあらゆる素材をアッパーに使用する。


Activent(アクティベント)

ゴアテックス社が開発した、ごく薄くて軽い防水透湿素材。90年代を一世風靡した。ゴアテックスが多孔質のメンブレンをもつのに対し、アクティベントは無孔質で、分子のブラウン運動を利用し内側にある湿度を半強制的に排出する。生地自体が薄いので、柔らかくしなやかな着心地が特徴。たたんだ際も非常にコンパクトになる。

Anorak(アノラック)

寒冷地や山岳登山などでよく利用される、頭から被るタイプのジャケット。
ジッパーが少ないぶん、軽量で、ウインドブレーカーなどで採用されることが多い。元はアラスカ先住民のイヌイットが着るアザラシ皮のアウターウェアだった。


Armhole(アームホール)

腕の付け根部分のこと。
肩の縫い目から脇の付け根までを直線で採寸。

Underwear(アンダーウエア)

素肌に直接つける下着。「肌着」と呼ばれる。
汗を吸いとり肌をドライに保つためにもっとも重要な働きをもつ。ファーストレイヤー、ベースレイヤーともいう。


Alpinist(アルピニスト)

「アルプス登山者」が語源。登山家の中でも特に高くて困難を伴う山に挑む、高度な技術を持つスペシャリストのことを呼ぶ。狩猟や信仰目的ではない、山に登ることそのものを目的とするスポーツとしての登山をアルピニズムと言う。

Alumite(アルマイト加工)

アルミをさらに腐食に強く、扱いやすくする加工。大正時代、日本の研究者によって発明された。アルミそのものの表面を人工的に酸化させることで腐食・摩擦・キズに強い性質に。アウトドアギアではクッカーなどに使われる。


Innerwear(インナーウエア)

アウターの内側で、保温や速乾性など直接的に体を守るウエア。「中間着」。フリースなどが代表的。
セカンドレイヤー、ミッドレイヤーともいう。

Inner Gator(インナーゲイター)

パンツの裾の内側に設けられた簡易ゲイター。ブーツの上縁をカバーすることで雪などの侵入を防ぐ。足元の守り神。
インナースパッツ、パウダーガードなどともいう。


Windproof(ウインドプルーフ)

防風性。

Waterproof(ウォータープルーフ)

防水性。


Wool(ウール)

羊の毛を紡いだ動物性天然素材のひとつ。素材の中に水分をわずかに含むので、防水透湿素材と組み合わせると透湿量をコントロールし、結露を防ぐことができる。モコモコで弾力のある肉厚な素材が魅力。

XCR

ゴア社が保有するテクノロジー名。従来のゴアテックスよりも約25%ほど透湿性を向上させたもの。摩擦に強い3レイヤーが2レイヤー並の透湿性を得ることができた。


Edge Guard(エッジガード)

アイゼンやスキーのエッジなどで傷つく、パンツの磨耗しやすい部分に付けられた厚手のあて布。

Organic Cotton(オーガニックコットン)

認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられたコットン。


OMNI-TECH(オムニテック)

コロンビアが独自に開発したポリウレタン系の超数細多孔質コーティングを施した素材。外部からの水の浸入を防ぎ、なおかつ透湿性に優れている。
コーティングにセラミック粒子を混入して耐久性を向上させたタイプのものもある。


か行

Cargo pocket(カーゴポケット)

ジャケットやパンツに付けられたマチの大きなポケット。仕事で必要な道具を入れるのにとても便利。

Gazette crotch(ガゼットクロッチ)

足を大きく開いたりするときに、動きの妨げにならないようダイヤモンド型に股下に設けられたマチのこと。180度の開脚も可能となる。


Cuff(カフ)

袖口を絞る構造のこと。ジャケットなどではベルクロを使用したものや、シャーリングのものなどがある。

Kangaroo pocket(カンガルーポケット)

カンガルーの腹袋を思わせる様な、胸や腹部の真ん中に付けられた大きなポケットのこと。この中にジャケット自体を収納できるものが多い。


起毛素材

保温力を増すために繊維の表面を特殊な加工でケバ立たせ、空気を取り込む表面積を増やしたもの。
ボアやパイル、一般的なフリースなど。

Capilene(キャプリーン)

パタゴニアが開発したアンダーウエア素材。保温性と通気性、そして速乾性にすぐれ、肌を常にドライに保つ効果が高い。肌触りがよく、着心地も非常にしなやか。洗濯が頻繁にできない旅行先では重宝。


Goose Down(グースダウン)

ダウンはその種類によって保温力やロフトの復元力などに大きな差があるが、中でも収納時のコンパクトさ、保温性などで最高の品質といわれているのがグースダウン。同じダウンといってもフェザーダウンは芯が多い廉価版である。

Coolmax(クールマックス)

デュポン社が開発した速乾性のポリエステル素材。繊維の1本1本に4本の縦溝を付けることにより表面積を大きくし、汗を吸い上げる量とスピードを増している。高機能素材として圧倒的な人気を誇る。


CLIMAPLUS(クリマプラス)

モンベルが採用するフリース。ダクロン糸をパイル地に編んで起毛させた素材。運動性と快適性を併せもつ。

CROTCH STRAP(クロッチストラップ)

ジャケット着用時、前傾姿勢や腕を伸ばしたときに裾がずり上がらないよう、ジャケットの裾からパンツの股下を通すように設けられたストラップ。


Gaiters(ゲイター)

ブーツ内への石や雪の侵入を防ぎ、パンツの裾がバタつかないようにベルクロテープなどで足下を締めることができる構造。スパッツとも呼ばれる。

Game Pocket(ゲームポケット)

ハンティングジャケットなどで、狩(=ゲーム)の際、獲物などを入れるために背中に付けられた大きなポケットのこと。


GORE WINDSTOPPER(ゴアウィンドストッパー)

「重ね着を減らす」をコンセプトに、フリースやニットにラミネートすることで、防風性と透湿性を持たせるフィルム。通常のフリースと比べると野外では最大2.5倍の保温力を発揮する。

GORE DRYLOFT(ゴアドライロフト)

防水透湿素材を代表するゴアテックスに対し、ゴアドライロフトは防水性よりも透湿性、防風性を重視したもの。主にダウン製品に使われることで、水蒸気がダウンに付着し、ロフトの低下や保温力が低下するのを防いでいる。ドライロフトは、米国ゴア社の商標。


抗菌加工繊維

アンダーウエアやソックスなどに多く使われる、雑菌の繁殖を抑える加工を施した繊維。化繊に多い、嫌な匂いなども軽減できる。多くの菌に対応し、幅広い用途に使われる。

Cotton(コットン)

天然繊維を代表する素材である綿のこと。しなやかな着心地と高い吸湿性をもつが、化繊に比べ、濡れると乾きにくいという短所もある。着心地がよく、くつろぐときには最高だが、発汗量の多い運動や冬場の登山などにはあまり向かない。


Convertible Pants(コンバーチブルパンツ)

太もものあたりにジッパーが設けられ、ショートパンツとしても使うことができるパンツ。特に気温差の激しい旅行先、キャンプサイトなどでは重宝する。細身ですっきりとしたパンツが多いので、アウトドアシーンだけでなく、普段使いのパンツとしても使えるのも魅力的。


さ行

Side Full Open Zipper(サイドフルオープンジッパー)

パンツのサイドに付いた、上下どちらからでも開閉可能なジッパー。大きな登山靴を履いたままでも簡単に着脱できる。

Suspenders(サスペンダー)

パンツが落ちないようにつり下げて固定するベルトのこと。バックカントリースキーなど動きの激しいアクティビティには欠かせない装備。


Supplex(サプレックス)

デュポン社が開発した高機能ナイロン。従来のナイロンより細い糸で織られた、コットンのような業らかい風合いをもつ。軽量で非常に強く、通気性に富み、しわにもなりにくい。

THERMASTAT(サーマスタット)

デュポン社が開発した中空ポリエステル繊維。繊維の中が空洞になり、デッドエアを多く含む保港性にんだ化学繊維。しかも運動中は手をに運び出し、気化熱で冷却するというドライ機能も兼ね備える。


Shell(シェル)

アウターシェルを参照。
ボアやパイル、一般的なフリースなど。

ZIP IN(ジップイン)

ジャケットのフロントジッパーの内側にもうひとつジッパーを備え、アウターとインナーを連結できる。対応のライニングやフリースなどを着脱できるようにした構造。


Silk(シルク)

絹のこと。軽く肌触りがよい反面、汗などで濡れると肌にまとわりつくなどの欠点がある。先端の高機能素材と伝統のシルクをあわせた高機能シャツもある。

Thinsulate(シンサレート)

羽毛よりも薄くて暖かいといわれる断熱素材で、代表的な化繊中綿のひとつ。マイクロファイバーとポリエステルを混紡した不織布状の素材で、同じ厚さのダウンや一般的なポリエステル綿に比べて2倍の保温力をもつ。


Synthetic(シンセティック)

化学繊維のこと。

3 Layer(3レイヤー)

防水透湿素材で生地の構造が、表面素材+メンブレン+ライニングの3層になっていること。防水性に優れるうえ、ウエア内部にこもった湿気を外に逃がしてくれる防水透湿性をもつ。また引き裂きや摩擦に強いのも魅力。一般に2レイヤーよりも丈夫さを求められる場面で用いられることが多い。
3PLY(プライ)とも表す。


Stuff Bag(スタッフバッグ)

収納袋のこと。登山や旅行でのパッキング時には欠かせないギア。ダウン製品やスリーピングバッグなどには付属していることも多い。

ストレッチ素材

衣類に伸縮性を出すために使われる素材。製品全体に使われる場合と、上着の肘やサイド部分、パンツの膝などに部分的に使われる場合がある。また最近では防水透湿性をもつものも登場している。