1. Crested Hen [Irish Air] > 4:01
ギターの印象的なリフから始まる、哀愁を含みつつも、激しく情熱的な旋律。
「鶏冠のある雌鳥」という原題のこの曲は3拍子のエア。エアというのは、まさにその名の通り、空気感や場の雰囲気を描き出す印象的な曲のスタイル。
アイリッシュフルートの荒々しくも切ないソロも聴きどころです。シンプルな笛でしか出せない独特の音色が楽しめるはずです。
2. Louis Waltz [Scottish Waltz] > 3:23
スコットランドの現代の作曲家による新しいトラッド・ワルツ。
ケルトの音楽において、トラッドとは著作権の有無を表わす重要な用語。
本来の意の伝統曲でなくとも、著作権フリーの楽曲はトラッドとしてみなされるのです。
とても美しくモダンなこのワルツも、新しい息吹を感じさせる現代の曲。旋律の完成度は歴史ある曲にもひけをとりません。
3. May Morning Dew [Irish Air] > 4:03
「5月の朝霧」というロマンティックなタイトルのこのエアは、歌われることも多いため、どちらかというとゆったりとオフビートでフェイクしつつ歌われるタイプの曲。
そうした感じのフルートソロで始まりつつ、やがて意表をついたブルージーでノリのいいサウンドへ。
同じ旋律をふたつの味付けで楽しめるアレンジ。 いずれにしても名曲です!
4. Shoe the Donkey [Irish Waltz] > 4:26
「ロバに靴を履かせろ」つまり蹄鉄を打て、というタイトルの、どこか牧歌的なアイルランドのワルツ。
ロバの歩みのような、緩やかなリズムに、親しみやすいどこかで聴いたことのあるような旋律が乗って、淡々とした語り口で演奏されていきます。
この曲の場合ワルツとはいっても、普通の3拍子ではなく、6分割で刻まれたビートが感じられます。
5. Green Sleeves [Irish Jig] > 3:24
今日ではイングランド民謡の代表として世界的に有名なこの曲ですが、古くはボーダーライン・バラッドと呼ばれウエールズ一帯で歌われていたケルト起源の旋律。
このヴァージョンは、アイルランドの8分の6拍子の舞曲=ジグのスタイルに編曲された原曲をモダンのフルートでジャジーに、リズミカルに演奏しています。
6. If We Hadn’t Any Women In The World [Barn Dance] > 3:01
アイルランドのバーンダンスという、これまた牧歌的な舞曲のリズムによるのどかでのんきなメロディ。
にもかかわらず、「もしこの世に女性がいなかったら」という空恐ろしいタイトルを持つ。
それにしてもこんなに清々しく、楽しい気持ちになるのはなぜ?
いや、この世に女性がいなかったら?なんて想像しているせいでは決してありません!!
品番 iota-022
配信開始日 2020.05.20
収録曲数 全6曲
収録時間 22:07
Spotify(クリックすると音楽が流れます)
ぜひ焚火動画と一緒に全曲視聴してみて下さい🙌
ライター 黒澤邦彦(tacto rustico label/Founder, Musician)
黒澤邦彦(中世音楽家、民族楽器演奏家、作・編曲家、プロデューサー)
30年以上にわたる中世ヨーロッパ音楽家としてのキャリアに裏打ちされたマルチ・インストゥルメンタリスト。管弦打楽器をさまざまに操り、ブラジル音楽、ケルト音楽、アラブ音楽、アフリカンゴスペル、など多岐にわたる分野で活動中。
これまでに『AEORUS』『NRP Records』両レーベルから計7枚のリーダーアルバムを発表したほか、Final Fantasy IXの音楽制作などにも携わる。鎌倉を拠点とする極私的レーベル『tacto rustico』にて異なるジャンルの24枚のアルバムをリリース。
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【鎌倉の街からワールドミュージック】
トラディショナルなケルト音楽の入門編と、新しい応用編のアプローチを2作同時にリリースです。第一弾は「ケルト音楽の郷愁」「ケルト音楽の新しい地平」で検索!
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【studio iota label】
日本の音楽レーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っています。
【ウェブサイト】http://studio-iota.com/
【Facebookページ】https://web.facebook.com/iotabi
【note】https://note.mu/nagareruiota