1. Que cabeça a minha! 愛するってこと > 4:24
Reicoがポルトガル語で歌うなんて、誰が想像した?しかも、ボサノヴァ。
でも、リズム感のいい彼女には意外にあってると思う。
それにサバサバして、男のコっぽくみえて、すっごく女の部分持ってるからね。
色気を必要とするブラジリアン・サウンドにも案外対応可みたい。
そもそも「出だし、Reicoのシェイカーのソロから入ろう」って言い出したら、「エーッ」て言いながら、普通にボサのビート振ってたからね。無意識のうちに身体に、そういうビート入ってるのかもしれないね。
「愛? そんなのもう忘れちゃったわ」て、豪快に歌うちょっと年配のセクシーだけど不器用な女性をイメージした歌詞だけど、若いReicoが歌った方がリアルになりすぎなくて、いいよね。
それにしても、こんなに大人な感じで歌うこともできるなんて彼女、
皆が思ってるより案外芸風広いんじゃないかな!?
2. Hip Trip ヒップトリップ > 3:08
ちょっとのどかなサウンドに乗せて、Reicoがあなたを連れ出すのは、彼女にとっておきの「おしゃれなおでかけ = HipTrip」。
ストレスいっぱいだったりね、疲れちゃったり、何かを成し遂げたり、いいことあった日には、とっておきのお出かけをするんだって歌ってるだけの、ま、他愛のない歌です、ハイ。
でもね、ほんとはこの歌詞、歌ってる当の本人に捧げたもの。
ついつい頑張っちゃうマジメで責任感旺盛なReico、いっぱいいっぱいになりがち。
だからね、そうなる前に、少しずつ、自分にご褒美、ちょいちょい上げなさいねってこと。
Tripは旅って訳されること多しだけど、ちょっとしたお出かけでも、非日常の時間に身が置ければ、それはもう立派なTrip。
ピクニックでも、ショッピングでも、おいしいレストランでも、何ならバーチャルな世界でも…。
さ、Hip Tripに行っといで!
3. I say アイ・セイ > 4:32
地元では、幅広い層に人気のReicoの、一番の魅力はきっとその素直さとピュアな心と熱い気持ちなんじゃないか、って思って、その想いを正直に吐露したら、きっとこんなだよな、なんて思いながらつくってみた。
大人の中には、きっとこんな風に真っ直ぐに来られちゃうと、
「ま、ま、まぁ、待てよ。照れるじゃないか〜」
なんてなっちゃう人もきっと居るはずだから、
「言わなくても分かってるとは思うけど、いいじゃない、今だけ言わせてよ」
なんてエクスキューズ入れてみたりして。
本物のReicoがいくらなんでも、普通にこんなこと、突然言い出す機会はきっとないと思うけど、歌の世界だったら、大丈夫。楽しく、みんなで歌えるでしょ!?
ファンキーなブルースに乗せて、ちょっとはにかみながら、「みんな、大好き!」なんてReicoっぽいよ、
て思う人、ハイ手挙げて!
4. Bahama Light バハマ・ライト > 3:48
自分でもボードに乗り、いつでも海が似合うReicoに、まさにぴったりの1曲。
鎌倉は南国ではないけど、ボードを抱え、水着姿で自転車移動する人々が1年を通じて、普通に見かけられる海辺の街だから、そんな鎌倉にもイメージが重なるこの歌詞が、彼女のけだるい声で歌い上げられると、しっくり来るみたい。
ゆったり、ノーテンキな、レゲエ調のビートは、途中軽快なボサ・ビートになり、再びゆったりに戻って終止する。まさに鎌倉の生活のリズムだね。
だいぶ昔に、バハマ諸島を取材して帰って来た広告写真家の作品で’Bahama Lights’という写真集をつくった。
そこには、見事なまでにつくりもののような、白と青と緑のさわやかで美しい光景が収められていたっけ。
その印象を歌に仕立てたのがこの曲。
5. Let’s Get Lost Together 迷子のススメ > 8:12
言葉が多くて、細かく歌わなくちゃいけない分、リズムも複雑になり、基本は大きな2ビートなんだけど、時々ウラから取らなきゃいけなかったり、シンコペーションが続いたり、しかも長いと来てるから、きっと譜面にしたら、結構大変な曲のはず。
歌手とアルバムをつくる時には、絶対に1曲はこういう練習曲みたいなタフな曲を入れることにしている。
いや、嫌がらせとかじゃなくて、難しいってことは逆に、それを歌いこなせれば、すごいことな訳だから、ね。
でも、Reicoには逆にやり込められた気分。
もっと適当にごまかしながら、雰囲気もので歌いました的な仕上がりになると予想していたのに、彼女と来たら抜群のビート感で、はっきりと、しかもしっかりシンコペーションを連続させつつ、歌詞をひとつひとつ歌い上げてみせた。
脱帽。
6. a Man of my Dreams 夢が夢で > 4:42
もしかしたら、これが一番Reicoらしい歌い方なのかもなぁ。
若さゆえの、何かリキミみたいな部分や青臭さとか強引さもあって、それが妙に心の襞(ひだ)を揺さぶるのだろう。
どこかで、夢見ているまだ見ぬ人への憧れとか、現実を直視することへの逃避とか、そんな淡い心の機微を描いた歌だから、ほんとならもっとソフトに、甘く歌ったりするんだろうな、と想いを巡らせたりしないところがReicoっぽくていいよね。
そこに直球で来るかっていう…。でも、そのすごい潔さに、バンドのメンバーはみな、抵抗を諦めてアレンジを替える方向に。
最初の音源では、普通のボサで、当初のアレンジでは速めの8ビートでちょっとファンキーに、だった。でも、このドスの利いた歌い口なら、やっぱりミディアムの4ビートなんじゃない、姉御!ってことで、落ち着いた先はここ。辛口のパフェみたい…
7. Fique Aqui ここにいて… > 6:51
前に住んでた長谷の家から、海に抜ける細い路地があってね、ある朝、そこを散歩してる時に「ああ、何だか幸せだな」って、ふと思った時、キミのことを想い出した。
この環境があって、いつも傍にキミがいて、僕のこの気持ちが届いたなら、もうそれだけで、あとは何もいらないなあ、って。
そんな、湘南は鎌倉の平穏な日々の、私的な小さな幸せを歌にしただけの、あまり広がりのない世界なんだけど、実はそういう気持ちの世界っていうか、愛の在り方には境界がない分、無限の広がりを感じさせるんだ、と気づくことができる歌になった。
ライヴで演奏してもいろいろな歌手に歌ってもらっても、何故かとても人気のある歌だ。
でも、この歌の世界は、やっぱりここ鎌倉で暮らし、愛の意味をよく知ってるコじゃないと歌いこなせないんだな、ってReicoの歌を聴いてて改めて思った。
品番 iota-026
配信開始日 2020.08.31
収録曲数 全7曲
収録時間 35:37
栗沢右近(文筆家・詩人・作詞家・訳詞家)
官報向け記事の執筆から、某音楽月刊誌のCDレビュー、音楽エッセイ、大手音響メーカーの社外アドバイザリー・スタッフなど幅広いキャリアを積み、自身の事務所『聖韻房』を設立。某ゲーム音楽作曲家のサントラ盤のため、英国のコーラス隊向けにラテン語詞を作成。古ケルト音楽、特に13世紀スペインのアルフォンソ賢王編纂による『聖母マリアの聖歌集』から数曲に日本語詞を付して現代に蘇らせるプロジェクト、現代のトラッド、スコティッシュワルツなどに日本語詞を付すプロジェクト、など数々の仕事を残す。世界の民族音楽を演奏する日本人音楽家を集めた企画CD、MundoMusicoにて、栗沢右近の世界と銘打ったアルバムが発売されたり、ライヴで特集が組まれたりと一部ミュージシャンの間では知る人ぞ知る存在。日本語、英語、ブラジル・ポルトガル語、スワヒリ語、教会ラテン語による作詞を得意とする。
https://www.facebook.com/ukonkurisawa
【鎌倉の街からワールドミュージック】
湘南の腹ペコミュージシャンは、みーんな大好き。江ノ島電鉄線・鎌倉駅より徒歩2分にある、隠れ家的なカフェ・ワンダーキッチン(WanderKitchen) のマスターの、民族音楽レーベル『Tacto Rustico』の作品を、studio iota labelより一挙250曲リリース!
ぜひ江ノ電の動画と一緒に全曲視聴してみて下さい🙌
第三弾は「Hip Trip 熱き歌への想い、湘南の風にのせて…」「Vento Maduro ブラジル音楽への憧憬、晩夏の風にのせて…」で検索!
⇩
https://mora.jp/package/43000033/A88733/
▶︎ライブ動画
Fique Aqui
Let’s get lost together
Bahama Night
Hip Trip
Que cabeca a minha
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【studio iota label】
日本の音楽レーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っています。
【ウェブサイト】http://studio-iota.com/
【Facebookページ】https://web.facebook.com/iotabi
【note】https://note.mu/nagareruiota