【公式】the MoonNotes『an adaptation ケルト音楽の郷愁』のアルバム解説 | ワールド | 音楽

1. Paddy’s Green Shamrock Shore [Irish Tune] > 4:43

アイルランド人の心のうたともいえる有名な、そして郷愁に満ちたメロディ。

故郷を離れて見返す、あるいは思い返すシャムロックの群生する緑の海岸。それはアイルランドの人々にとっての心の風景であって、どこか懐かしさを呼び覚ます景色なのでしょう。

あえて、2コードで波の寄せ返す様を描き、奔放に歌う笛を際立たせています。

 

2. Farewell to Glasgow [Irish&Scottish Tune] > 1:56

「彼女にカブトムシをなげつけろ!」という過激なタイトルの早い9拍子の舞曲スリップジグに続いて、3拍子のワルツを演奏しています。

本来ゆったり奏されるワルツですが、ここではテンポよく、哀愁のこもったメロディがアイリッシュフルートで歌い上げられています。

曲は最後に、初めのフレーズに戻って余韻を残しつつ終わります。



3. Eleanor Plunkett [Turlough O’Carolan] > 3:13

アイルランドの国民的作曲家、最後の吟遊詩人と称される オキャロランの代表作。

仕えていた女主人に向け作られたこの曲は、大陸ではちょうどバロック期にあたる時期の作品ですが、その影響は微塵もありません。

西洋音楽的には不完全な終止の形を持ち、前半が6小節、後半10小節という半端な構成ながら不思議な魅力をたたえる名曲。

 

4. Breton Dance [Breton Tune] > 4:25

作者・曲名ともに不詳の、静謐で美しいブルターニュ地方に伝わる聖なる旋律に続いて、同じく名もなき4拍子の舞曲が演奏されています。

フォークロックにも通ずるゴツゴツしたテクスチュアのギターカッティングにルネサンス・フルートの甘く柔らかい音色が絡み合い、寒風吹きすさぶ大地の熱い音絵巻を印象的に綴り上げています。

 

5. The Right of Man [Irish Tune] > 3:26

「人間の権利」と題されたアイリッシュ・ダンス・チューンは、19世紀初頭に流行したホーンパイプというバウンスする4拍子の曲。

レゲエ調のギターバッキングに乗せて、かすれたアイリッシュフルートの哀愁ある旋律が、時に激しく時に艶っぽく、紡がれていきます。

印象的なその旋律は一度聴くと、耳に残って、つい口ずさんでしまうほどです。


6. The Water is Wide [Irish Tune] > 4:54

この曲もアイルランドの人々の心の歌。世界中に広がり、日本でもCM音楽に使われるなど今ではすっかりポピュラーになった曲です。

欧米でも、多くの有名ミュージシャンがカバーしています。そのロマンティックな歌詞も素敵です。

DADGADギターのアルペジオに乗せた訥々とした歌い口と素朴な笛の音がやすらぎをもたらす演奏。

 

品番 iota-021
配信開始日 2020.05.20
収録曲数 全6曲
収録時間 19:32

 

Spotify(クリックすると音楽が流れます)

 

ぜひ焚火動画と一緒に全曲視聴してみて下さい🙌

 

 

ライター 黒澤邦彦(tacto rustico label/Founder, Musician)

黒澤邦彦(中世音楽家、民族楽器演奏家、作・編曲家、プロデューサー)
30年以上にわたる中世ヨーロッパ音楽家としてのキャリアに裏打ちされたマルチ・インストゥルメンタリスト。管弦打楽器をさまざまに操り、ブラジル音楽、ケルト音楽、アラブ音楽、アフリカンゴスペル、など多岐にわたる分野で活動中。
これまでに『AEORUS』『NRP Records』両レーベルから計7枚のリーダーアルバムを発表したほか、Final Fantasy IXの音楽制作などにも携わる。鎌倉を拠点とする極私的レーベル『tacto rustico』にて異なるジャンルの24枚のアルバムをリリース。



 

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【studio iota label】

日本の音楽レーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っています。

 

【ウェブサイト】http://studio-iota.com/
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