【メキシコ】『海外移住のドラム運搬体験記』ドラム文化とヴィンテージ機材の話し。

2年前にメキシコに移住してきて気付いたことがあります。

主流のメーカーが日本と違うんです。

どの楽器も違いますが、ドラムに関して言えば、

◆ドラムメーカー
TAMAが一番有名で良い音がする楽器。
日本はPearlが有名ですよね?
けれどメキシコではPearlなんてほとんどの人が知りません。
LudwigもSONORもGretschもありますが、ダントツ人気はTAMAです!

◆シンバル
メヒコではダントツでMEINL(マイネル)!
僕の住む街「プエブラ」のドラム専門ショップには、Zildjan(ジルジャン)の扱いがありません。
PAISTE(パイステ)の廉価版の扱いがあります。
つまり!パイステかマイネルの、二大巨頭!

 

前回、スネアドラムの自宅保管・収納方法を紹介。軽量化の流れは教育対象年齢の移行にも関連? 『バンドキッズ』が託したもの。
という記事でハードウェアのヘビーデューティーから軽量ヴィンテージモデルへの回帰について考察しましたが、

今回は「海外移住の際のドラム運搬」について、まずは考えてみようと思います!

 


〜目次〜
移住のドラム運搬体験記
それでもヴィンテージ機材を選ぶ理由
大人の音楽教室、初心者の生徒が先生よりいい楽器持ってる
日本のメジャーな機材が無い!メヒコではTAMAが一番有名で良い音がする楽器という認識。
メヒコではマイネルが一番有名で一番いい音がするシンバルという認識。
アメリカが近いからe-bayとか、ヴィンテージ楽器や新品の有名メーカーの楽器が頼み放題かと思ったら、関税が高過ぎて日本より高い。


独立して仕事をしているフリーランスの人。

登場人物説明(About Us)

maeda saki : 聞き手 ◆ 東京都品川区うまれ。作曲家、ドラマー、RECエンジニア。
3歳より「心から出て心に還る音楽を」という教えのもと、裸足で畑を耕すところから培う教室でクラシックピアノを習う。また、キャンプ生活などを通して美術をする教室にも通うなど、自然とのふれあいの中で学び、育つ。国立音大附属中学ピアノ科を経て、国立音大附属高校で学内オーケストラに参加。

国立音楽大学作曲科へ入学、中学から始めたドラムに没頭する。バンド活動でデビューを経て国外や離島での演奏にモデルチェンジ。ロンドン、ベルリン、ニューヨークで演奏を積む。
25リットルのリュックとドラムスティックで世界一周後、旅と音楽と食を繋ぐレーベル「studio iota label」を設立。音楽療法など9つの事業を展開中。牛乳とじゃがりこが好き。

 

Zin ” Atrevido” Hitoshi : 話し手 ◆ 神奈川県横須賀市育ち。 ドラマー,パーカショニスト。
2007年より海外への音楽修業の旅を敢行。 ブラックミュージックに傾向し、リズムのルーツを探るべく、アメリカ(ニューヨーク,ニューオリンズ)→ブラジル→ガーナ→ケニア→コンゴ→ジャマイカ→キューバへ渡航。 リズムの感じ方や考え方捉え方がまるで違う事を実体験。

横須賀市久里浜でRAGドラムスクールを主催。 YAMAHA Popular Music School講師として、14年の講師活動。ドラムプロショップGATEWAYにてキッズスクール講師として10年の指導活動。
2017年に行ったキューバにてカリビアンミュージックの洗礼を受け、2018年よりメキシコへの移住を決意。 国内の仕事をすべて投げ出し(笑)、ラテンミュージックの真髄を極めるべく、いざメキシコへ! 

(noteでは簡単なプロフィールとなっています^^)


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移住のドラム運搬体験記

 

maeda saki(編集長)
Zinさん!
前回、ドラムの重量が「人をひとり雇うほど」ということでしたが、その重たい楽器を担当していて海外に移住するってなったときに、まずどうしようって考えましたか?

 

Zin

移住の荷物の配送に関しては色々な人と相談したんだけど、飛行機で追加料金払ってでも自分で持っていくのが「確実,スピーディー,安い」って事でさ。

結局引っ越し荷物110kgだったかな?トータルで。

 

 

maeda saki(編集長)
楽器を現地調達しようとは思いませんでしたか?

 

Zin

現地(メキシコ)で買い揃えるのも勿論イメージしてたと思うけど、僕はヴィンテージが好きなので、現地で新品の楽器を買うというのを考えていなかった気がするね。

メキシコの家って日本に比べれば断然大きいからね、スペースの問題ではなくて。
お金を出して納得のいかない楽器を買うよりは、主要なものだけでも運ぼうと思った。

スタンド類は日本で所有していたヴィンテージ系、現行品含めて軽量のスタンドを持っていくことにして。

 

maeda saki(編集長)
機材って手で運んだっておっしゃってましたっけ!?!?

 

Zin

飛行機でひとり自力で運びました(w
手がもげるかと思った(w

フロアタムのケースにギッシリ入れて、あとは段ボール一箱に、スーツケース。

とりあえず太鼓の中にシャツとか服類をギッシリ詰め込んで!

フロアタムのケースの隙間にもギッシリ服を詰め込んで!!

 

maeda saki(編集長)
機、材、だ、け、じゃ、な、い。

 

Zin

メキシコの税関で税金取られそうになったんだけど、「全部価値がないものです」と言い張って、無料で追加。

実はPCのマザボも持って行ったんだけどね!

税関で爆弾と思われ時間食ったよ(w

特にその時はまだ就職先の音楽教室からのワーキングVISAがまだもらえていなかったので、引っ越し物としての免税措置も受けられない。要は観光客が手がもげそうになる程の大荷物持ってるわけよ。

そりゃ税関でノーデクライン(無申告)の道を進ませてくれないわけさ。

110kgの荷物は、なんなんだ?
メキシコに商売に来たんだろ?価値あるもんだろ?

はい!開けてー!みたいな(笑)

 

maeda saki(編集長)
日本だったら逆な気もしますよね、、
海外からお仕事に来てくださる方に、企業側からちゃんとVISAも用意しないまま呼ぶなんて。

 

Zin

仕方ないと思う。僕の場合日本の音楽教室最大手にずっと勤めていて、その会社のメキシコ支部に面接に行って受かって移住という流れだったんだけど。

日本本店からメキシコ支部に催促とか口利きとか誰か紹介してくれると思っていたんだけど、現実はそうは甘くはなかった。なぜなら会社都合で海外勤務を命じられたわけではなく、僕の都合で行く事にしたから会社は手伝えないと言われてね。
もちろん僕としてもVISA出してとまでは言ってなかったよ。でも現地の人を紹介してくれるとか、電話してくれるとかもないんだ、って(苦笑)

で、メキシコシティーの現地本部に相談すると、プエブラの音楽教室はうちのフランチャイズだが、うちの本店で働くわけじゃないからVISAは出せない。実際に働く教室にお願いして下さいとなり。

面接の段階ではお手伝いしますと言っていたはずなんだけどね(苦笑)

そうなるとフランチャイズ店は小さな音楽教室だから、蓋を開けてみればVISA申請はおろか、外国人を雇った事すらなく、何も分からないの状態だったからね。

 

maeda saki(編集長)
それでも飛び込まれましたね!重たい機材を抱えて。

 

Zin

うん。日本で催促し続けて3か月が経った頃、これじゃあダメだと。
多分現地に実際に行って「引っ越して来ました~♪」と顔を出さないと本気で動いてくれない気がしてね。
実はVISAはメキシコ外で申請しないと行けないの。だからメキシコに入ったら、VISAを取るためにまたどこかメキシコ領事館のある海外に出ないと行けない。
その手間と金銭的リスクはある。でも「行かねば事は動かない」と僕の直感が言った。
だからVISAを待たずに飛び込んだの。

移住してからしばらくして気づいたんだけど、
日本人は「責任感」そして「人の迷惑考えろ」の文化があるでしょ。
その日本とメヒコとは確実に違う。

メキシコ人は「もちろんやるよ!行くよ!」で、行かないのが割と基本(笑)
話に聞くとアメリカ人もそうらしいけどね。

やる気ガンガン出しといてやらない来ないは当たり前。
約束事でもちゃんと行くとビックリされる。中には誘った事すら忘れてる人もいるくらいだからね(w

そうなると多分、プエブラの音楽教室もホントに来ると思わなかったって反応だったと思う。
なので結果、実際に飛び込んでみて正解だったんだよね!

あとこっちでバンドやってないのもね、それが理由。

もう3,4つは誘われたけど、リハ1回もしてないよ(笑)

初めのバンドでは20曲も覚えたのにさ。始まりの「は」もなく解散(笑)


もうそれ以来誘われても実際に始まるまで何も覚えない事にした。そして案の定ひとつも始まってないしね(笑)

 

 

Zin

あとちょっと日本人と感覚が違うところで面白いなと思った所。別件なんだけど。

VISAの件で移民局に行った時も、10回近く行ったのね。もうほんとにムダ足さ。

でもホストファミリー曰く、自分の事を人にお願いする時は、自分が何度も催促する必要があると。
日本人の感覚では「催促する=相手にプレッシャー掛ける」なんだけど、メキシコ人の感覚では「ほっておく=相手に自分の事を覚えておいてもらわなくてはいけない努力を強いる事」らしいの。

だから歯医者とか大事な仕事の案件とか、相手にとって大事な時は必ず当日か前日先方から連絡が来る。今日ありますからって。

日本じゃあり得ないよね。「忘れた、覚えてなかったやつ=責任感ないやつ=クビ」じゃん。


その考え方はある程度へーって思うよね。日本の常識は世界の常識ではないという事だよね。

 

 

それでもヴィンテージ機材を選ぶ理由

さき ーー 渡航前に私とZinさんでお互いに機材を交換したんですよね!

Zin そうそう。いただいたスネア、超役に立ってるよ。ありがとう!

日本でもバスドラ,スネア,ハイハットとシンバル一枚だけの「電車セット」(=電車で運べる簡易セット)を自作して公共交通機関で手で運んでたから、それをメキシコでもやりたいなと思って。

で、日本で使ってた「電車セット」をさらに軽くするために中古のフロアタムを買って、それを自分で半分にカットして改造してメキシコに持ってきたよ。

 

Zin これが移住して2年経った、現在の僕の部屋のドラムキット。

Ludwig ハットスタンド,シンバルスタンド
Gretsch キックペダル(Ludwig SPEEDKINGも所有)
10″ TAMAのスネアがフロア(編集長 さきさん からのいただきもの♪)
13″ Sonerスネア(小口径セットの付属品。でもスナッピーは拘りのDrum Proshop GATEWAYのオリジナル♪)
前の2つのタムはTAMA小口径ティンバレス
太鼓類はすべて布をヘッドの下に入れてミュート。

あと足クラーベは欠かせません

 

さき ーー Gretschのキックペダル(写真左)可愛いですね!ヴィンテージ?

Zin そうだよ、DWの前身だよね。DW6000 (写真右)これの前身!


さき ーー DWのアンダープレート無しのモデルは大好きです!特に偏心カム。SEPPDKINGほど癖がなくて。

Zin このGretsch、すでに偏心カムだよ!完全に完成されてるの!

現行のDW6000と基本構造は何も変わっていない!もう50年は前の商品だよ?!(萌え)

けれど実はこのGretschくん、音量が出ない

この縦のパイプが細すぎるのさ。
金属としての剛性が低すぎる。

「軽い=剛性が低い=力が逃げる」の構図。100打ったパワーが60〜70に減退する感じね。


さき ーー 
それでもヴィンテージを選ぶのは?

Zin 僕の演奏する音楽ジャンル的にハードヒットは必要ないからね、もう。あと音量が必要ならPA(音響)さんの方で上げてくれるしね。

このハイハット、Ludwig SPEEDKINGと全く同じデザインもヤバいでしょ?キュン萌え(笑)

これはこっちのメタルドラマーに貸してって言われてお断りしました。繊細な子なのよ~(笑)

 

さき ーー わかりますーーー!!!このフォルムだけで萌えます。

メイドカフェとか猫カフェとか要らないです。

飛行機で追加料金払ってでも自分で持っていくのが「確実,スピーディー,安い」
・太鼓の中と、ケースの隙間はシャツとか服類をギッシリ詰め込んで!
スタンド類は日本で所有していたヴィンテージ系、現行品含めて軽量のスタンドを持っていく。

Zin ヴィンテージ楽器はシンバル,ドラム,スタンド類すべて通して好きなんだけど、その理由は「いなたい音」がするところなんだよね。

具体的に言うと金属臭くなく、中低音や倍音が多めで「ふくよかな音」がするところ。


 

一説によれば昔は金属の質が良くなかったせいでキンキンした音がしないとか。

モータウンの音はカーラジオで聞いた時に心地良く聴こえるサウンド作りをしていたという話もあるし、モータウンを代表するあの頃のサウンドは「いなたく、ふくよかな音」だったよね。

そういった音楽背景がその時代にマッチした楽器を作らせていたのかも知れないね。

 

イメージしてみるとヴィンテージ楽器はアコースティックギター的なのかも。

ふくよかでリッチな音。

それ単体で聴いているだけでもう気持ち良い、みたいな。

 

大人の音楽教室、初心者の生徒が先生よりいい楽器持ってる


さき ーー 
ユーザー側はヤワヤワで音量出ないと、もどかしいですね? 自分の奏法であえて音量落とすのとは違いますから。

Zin そうそう!だから時代に沿ってロック、HMなどが流行っていって大音量が欲しくて、どんどん機材が「ヘビーデューティー」になっていったというのは、ある意味ちゃんと時代に合わせていった結果なんだよね。

ここまでくると、ガッチガチ武骨なジープやベンツを買うか、すぐ壊れるけど愛着満点のビンテージカーに乗るか、みたいなとこよ(w

だから現行品販売されている「ハイブリッドタイプ」の機材なんて説明書きが萌えるよね!
軽くしていった結果、楽器の鳴りが損なわれ、そこからの試行錯誤でアルミとスティールを部分部分で分けて軽さと音を両立している。まさに「ハイブリッド」なのさ!

 

さき ーー 前回のお話し。小さな職人集団だと、儲けにそこまでこだわらなくていいスタートだから、開発できたってところですね!

Zin そういう事!中小企業の強み!
代わって大手の説明にはそこまでの意気込みは書いていない。
総合楽器メーカーだからね。それこそティンパニとかコンサート楽器も作ってるし、もうそういう小さな所に開発労力を注いでられないんだと思う。軽い機材=安い,儲からないしね。

そうそう、どこだったかな?Gretschだったかな?ヴィンテージのラグは車の部品メーカーに受注してた粗悪品だったんだって、その昔。

その頃の楽器が最高に音がいいとされているというオチ!!
だから現行のGretschがあの音を再現するなんて粗悪品過ぎてムリ!らしい!

 

さき ーー アメリカらしいワイルドさ〜

Zin 胴の中が銀色に塗られてるのも、音がいいとか言われるけど、実際には何の木材を使ったか、粗悪品じゃないかバレないようにするために始められたって話だよ。



 

さき ーー 生徒さんのほうはどうですか?バンドキッズがそのまま平均年齢45才になって。グルーヴよりも必殺技やりたい!みたいな。

Zin 45歳が必殺チョップス?
めっちゃアツいけど、いい大人は自分の限界を知ってるからね!
やろうとはしないね(w


さき ーー ニューヨークに滞在していた時、ストリートバトルしてるのかと思っていたら、10年在住のドラマーに「やってるところ知らないよ。」って言われて。どこでやってるんだゴスペルチョップス!

Zin ゴスチョップはゴスペル系で有名なグループがいて。
そこの曲が凝りに凝っててすごいんだよ。そういう現代ゴスペルのグループで培われていったものだよね。

Kirk Franklin。この人日本でゴスペル人気の時代に教えてもらったんだけど超有名だよ。めっちゃかっこいい!
現代ゴスペルの曲は凝ってるよ。音楽的にもキメがバシバシ。
町に普通にある教会の人たちはどうかな?現代ゴスペルの曲はやってないんじゃないかな?

 

さき ーー ゴスペル人気の時代。

Zin 「天使にラブソングを」(ウーピーゴールドバーグ主演)が公開された頃。1992年!

ゴスペルは日本の音楽教室ではゴスペルバブル、先生はゴスペル大臣とか言われてたよ。

なんせ1時間のレッスンに50~70名の生徒が参加するからさ。

税金対策で新車や家買った先生も多かったみたいだよ(笑)
日本のゴスペルは本場の意味とは違うんじゃないかな~(笑) 

 

さき ーー 有名な教会でバッシバッシもあれば、地域のマイナーなところもあって、ローカルミュージシャンにとっては力を出していく場所の一つなのかも。

Zin そうね!それが本来の姿。小さい頃から教会の大人が子供に楽器を教えていた場所。

それこそ楽器を買えない子だって沢山いたわけだからさ

大勢で声を出す、ハモる気持ちよさは辞められないものがあるよね!

とにかく平均年齢45歳のドラムの生徒さんは、ゴスチョップス、やりたがらないよ(w

 

さき ーー 180ターン。

Zin ゴスチョップスはしようとしないけど、やっぱ自分の生きた時代、AC/DCやアイアンメイデン、キッスなんかはやりたがるよね!そして結構いい音を出す!

リアルタイムに聴いていた50~60代の人達はさ、出す音が違うのよ俺とは!断然いい!

 

さき ーー やりたいこと、好きなものがハッキリしてるぶん、機材に関して、突然いいものを買ってきたり。

Zin だね!それこそ経済的にもってやつ!
先生仲間の話題で「うちの初心者の生徒が僕よりいい楽器持ってる」って話はしょっちゅう出るハナシ!

 

日本のメジャーな機材が無い!メキシコではTAMAが一番有名で良い音がする楽器という認識。

さき ーー 到着してから意外なことはありましたか?例えば、現地着いてから楽器買おうと思っても、手に入らなくてもどかしいとか!

Zin  楽器は日本でポピュラーなものはほぼ手に入らなかったね。
ドラムショップのオーナー曰く、メヒコ(メキシコ)には限られた種類のものしか入ってこないらしい。

例えばTAMAは日本で有名だけど。
そのTAMAのミニティンバレスを注文しようとしたら、それはメヒコでは取り扱いがないと。

 

さき ーー 優等生というよりちょっと荒くれ者な感じのTAMA。価格帯もちょうど良さそうですよね。

Zin そうだね!ハードロック,メタル大好き!のメヒコ人、そしてTAMAのメヒコへの戦略がマッチしてトップメーカーだよね。

 

メヒコではマイネルが一番有名で一番いい音がするシンバルという認識。

さき ーー ドラム専門店があったのは幸いですね!
専門店に行ってジルジャンが無ければ、なんで?ってなって、一応聞きますよね笑

Zin 一応楽器店街に行くと少しは取り扱いがあったりするの。でもやっぱり、マイネルやパイステの廉価に比べると高価よね。

シンバルはマイネルがナンバーワンだからねメヒコ!基本的に硬いから!音っ!(笑)

でもまぁそれは僕が日本人で日本に慣らされてるからなのかも!とも思うよね。
シンバル=Zildjian (ジルジャン)みたいなのもさ!

 

あ、あと多分物価の問題はかなりあると思う。
メヒコは日本の1/3くらい物価なのに、輸入品が日本より高い…。
そりゃぁ…
ある程度のクオリティーでいっかぁー!ってなるよね。

ものに寄るけどね。

メヒコは土地が広大で肥沃。食料品など国産自給品はすごく安い。
日本人のイメージだと砂とサボテンだけど、実はとっても土地が豊か。ほぼ何でも育つ。例えばメロンが20円/1kg、マンゴーが100円/1kgとか!

変わって工業製品。服など工場で作っているものは日本より高い!
メキシコは農業国と言われるからね。工業製品はほぼ輸入に頼っているみたいだよ。

そう言えばブラジルの話になるけど、ブラジルでドラム教えてもらった先生が、ヤマハがサイコーだ!と言ってて。
理由を聞いたら「錆びない!」でした(笑)

 

アメリカが近いからe-bayとか、ヴィンテージ楽器や新品の有名メーカーの楽器が頼み放題かと思ったら、関税が高過ぎて日本より高い。

メキシコの物価。

 新卒の初任給 約7000ペソ(約4万円)
テオティワカン遺跡 70ペソ(約400円)
 大き目のタコス 20ペソ(約120円)
 地下鉄(メトロ) 3ペソ(約20円)

 

さき ーー アメリカからネットショッピングで買うのはどうでしょう?

Zin 関税がハンパなく高いのです…。

アメリカのe-bayとかAmazon!
隣の国なんだから、日本で買うより安いでしょ-!ラッキー♪
と、思っていましたら。何と日本より高いのです。

アメリカが掛けてるメヒコへの輸出の関税、もしくはメヒコが取っている関税か分からないけど、とにかく国を渡ってくる時の関税。
取り扱いの無い商品を入れようとすると、価格は日本の1.5〜2倍くらいです。楽器のみならず
そしてなんと日本からの輸入が、アメリカからより安かったりする場合も…!!

 

さき ーー 隣の国カンケーないという事実が。

Zin すっごい驚きでしょ?アメリカから入れたいならアメリカに飛行機で行って買い付けて戻ってきた方がいいっていうオチね。

 

手間がかかるヴィンテージが可愛い。

さき ーー そうなると、やっぱり日本から運んで行くっていう、冒頭の案に行き着きますね

Zin なぜわざわざ自分の楽器を持っていくのか、はたまた大枚をはたいて危なっかしいヴィンテージ楽器を買うのか?に行き着くわけだけど、僕はこう思ってる。

「自分が演奏して気持ちよくなれる。その音に酔ってよりよい演奏や表現が出来る」

ここに尽きると思う。

例えお客さんに届く音にその楽器自体のすべての良さが出ていなくても、気持ちいいフィーリングは出ているしね。
なにしろ「演奏してて楽しい!」これに代えられるものは何もないよね♪

 

あとヴィンテージの良さ、その2。

「手間が掛かる危なっかしさ」かな!

これはヴィンテージカーや時計をコレクションにしている人と一緒だと思う。

走ってたらエンストする。古いパーツが壊れる。

でも現代の楽器、車、時計にはない良さや味があって、愛着がある。手間の掛かる子ほど愛せる、みたいな(笑)

 

良いボジションに来ないとか、特定の角度にしかならないヴィンテージギア。そんなドラムセットを買おうか悩んでた時にお世話になっているドラムショップの店員さんから一言。

でもZinさん、昔の偉大なミュージシャンは皆これで演奏していたんだよ。

現代の楽器は『楽器が人に合わせてくれる』のかも知れないけど、『昔は人が楽器に合わせてた』んだ。

それでこそ一流のミュージシャンだよと。


そんな熱い一言を伝えられ、その場でヴィンテージドラムセットお買い上げ!!

こういう心の在り方?大事だと思うよね!


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