晴れ渡ったキレイな青空を見てると、思いっきりどこかに旅に出たくなりますよね。
旅じゃなくて、ふらっとお出掛けでもいいですよね。
でも旅をするのも、お出掛けをするにも、様々な事に気をつけなくてはいけない昨今。
今まで普通にできたことの、ハードルが上がってしまいました。
それでも旅をしたい!お出掛けしたい!!
これが人の性。しょうがないよね。
そんな時は、空想や妄想してみてはいかがでしょうか。
脳内トリップ!
行った気になってみませんか?
ただの空想や妄想じゃ、ちょっと寂しさが漂ってしまうので、
空想や妄想でしか出来ない、脳内タイムトリップを御提案!!
色々な時代の地図を眺めて、地図片手にたまに、安全に留意してもらって現地へ。
その中で感じる「時の流れ」、「その時代の思い」に浸ってみる。
色々な発見があるかも知れないし、時の繋がりで逆に今を感じられるかも知れない。
様々な面白さに気づいてもらえたら、気持ちはもう、旅。
是非みなさんも、思い思いのタイムトリップをしていただければと思います。
みなさんの旅の参考になればと、私オキツカズヒロのタイムトリップの一例をご紹介します。
「江戸時代」、「戦後」、そして「未来」の東京へ
してみたいと思います。
第1章 水と生きる。徳川家康の都市づくり
江戸時代。古地図片手にタイムトリップ!
(FJ時事新聞2019年10月2日「丸の内や日比谷は海?銀座は島?」より引用)
いきなり地図の登場です。
まず始めに準備したのは、江戸時代開府の少し前。
徳川家康が江戸に入城した 1590年頃の江戸城周辺の地図です!
現在の東京と大きく違いますよね。
江戸城の前に入り江?
江戸前島??
ナニコレって感じですね。
この地図を現在の場所に当てはめてみると、
【日比谷入江】は、「丸の内」、「日比谷」、
【江戸前島】は、「東京駅」、「京橋」、「銀座」、周辺。
現在の東京を代表するオフィスエリア、ショッピングエリアとして、人が集う場所にあたります。
みなさんも訪れる機会が多い場所ではないでしょうか。
現在の「丸ビル」「丸の内仲通り」「日比谷ミッドタウン」辺りは、全て海でした。
これだけでも、今と全く違う東京の形が見えてきますね。
是非、日比谷辺りの散歩機会があれば、「ここは昔海だったのか」と、時の流れを感じて頂けると幸いです。
では、何故入り江が無くなったのか。
「日比谷入り江を埋め立て、前島と陸続きにする」
計画を考えたのは、実はあの徳川家康でした。
江戸時代が太平の時代として様々な発展を遂げたのは、徳川家康の街づくりが成功したことが大きな要因と言われております。
家康が江戸に入城し、最初に取り組んだのが、日比谷入り江の埋め立てでした。
上記地図にある1590年頃の江戸は、江戸城近くまで海が押し寄せ、そのほとんどが葦の生える湿地帯。
家康が開城した時の軍勢は約1万人、その人達の「飲料水」と「住む場所」の確保が最初で重要な課題でした。
しかし、江戸城から見て、北、西、南側は台地がそびえて坂が多く、東側は海。
人が住める平地が圧倒的に足りない状況でした。
そこで考えたのが、
① 飲料水の確保の為に、飲み水となる川を江戸城付近まで新たに掘削させること。
② またその掘削した土を利用して、入り江を埋め立てること。これにより飲料水と領土拡大を同時に解決。
この時埋め立て面積は30万m2もあったそうです。
30万m2?あまりピンとこないので、現在に換算すると東京ドーム7個分!広い!!
しかも、ただ埋め立てるだけではなく、海からの舟の往来(物流)を可能にするために、埋め立て地に幾つもの水路、運河、掘りを同時に建造。
更に埋め立てた場所だけでなくて、江戸市中の各地にも水路を建設。
これよって舟を使った、交通インフラが整備されました。
インフラだけではなく、城を守るお堀としても水路は活用されるようになりました。
このことは下の地図を見ると一目瞭然です。
1650年代に描かれた「明暦江戸大絵図」。
江戸市中に張り巡らされた水路が確認できる。湾曲している自然の川と、真っ直ぐ伸びる作られた水路が混在し、まさに水の都を形成しています。
凄い。街開発デベロッパー家康。凄い。
1650年代の江戸城周辺地図
現在も東京の各地に小さな川が流れているのは、この開発の名残り。
川を通じて【徳川家康の都市づくりの息吹き】を感じることができるのではないでしょうか。
実は、昭和の東京オリンピック開催前までは、今より遥かに多い川が東京に流れています。
この辺りは、次章で詳しく記載して参ります!
(カバー パブリックドメインQ)
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⑶【暗渠のサイン】地下水路は街をつなぐ見えないネットワーク。裏原宿キャットストリートから渋谷川と巡る東京街歩き。
□ ライター オキツ カズヒロ
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