「廃墟」と呼ばれる場所は日本にいくつかありますが、廃墟マニアの間でもっとも有名なうちのひとつが、東京都西多摩郡奥多摩町にある奥多摩湖ロープウェイでしょう。
廃墟ブームの到来とともに東京都内にある廃墟として、多くの写真集に掲載され注目を集めることになりました。
休止になってから50年経つ現在は、老朽化が進み施設は荒廃。
朽ちてなお堂々とした佇まいはフォトジェニック。正統派の”魅せる廃墟”ではないでしょうか。
奥多摩湖ロープウェイへのアクセス もくじ
- 奥多摩湖ロープウェイとは?
- 三頭山口(みとうさんぐち)駅へのアクセス
- 川野(かわの)駅へのアクセス
- 気をつけたいこと
奥多摩湖ロープウェイとは?
奥多摩湖上を横断するロープウェイ、正式名称は「川野ロープウェイ」。
高度経済成長期、東京オリンピックの開催を控え希望に満ちた時代に作られ、営業当初は多くの観光客を集めたものの、近所に同じルートをたどる橋(三頭橋、深山橋)が造られ需要が激減。
昭和37年1月に営業を開始し、休止したのが昭和41年12月。たった4年間で運行休止になりました。
その後は管理会社の実態が掴めず、廃墟になってから50年以上も放置されているのです。
三頭山口(みとうさんぐち)駅へのアクセス
みとうさんぐち駅の拠点となるのは、川野駐車場。
駐車場に残る鉄塔には蔦がからまり、これも立派に廃墟となっているので気合が入ります。
google mapで「みとうさん口駅」と検索すると廃駅の地図と住所が出現する、すごい時代!
みとうさんぐち駅へのアプローチは、駐車場から対岸に渡り、わずかに残されている石段を登っていきます。
50年も経っているのですから、石段を2ブロック登ると途中から道は完全に消失し、急な斜面を木の枝につかまりながら登らなくてはならなりません。埋まってしまったのでしょうか。
土が滑るので接近は結構な困難です。足元に気をつけてください。
斜面を登りきると、
プラットフォームに佇む「みとう号」。
ゴンドラはドアが開け放されたまま、窓がなくなっています。
ゴンドラ内部にも入れますが、一部の床が抜け落ちているらしいとのレポートをお見かけしたので、外からの撮影のみ。
改札口はアーティスト写真でも撮影できそうな、とても印象的なスポットです。
割れた窓ガラスは妖しく、そして美しく。
併設のトイレは、昭和の時代それなりの観光客で賑わっていた場所であったことを想像させます。
工場のような独特の雰囲気をもつ機械室。廃墟好きと工場好きの両方を惹きつけます。
外階段を登ると蔦が生い茂り、緑の天国と化した庭を持つ屋上。
奥多摩湖を挟んで、対岸が「かわの駅」。
かわの駅にアクセスするには、このケーブルを辿っていくことが目印となるそうです。
川野(かわの)駅へのアクセス
かわの駅の拠点となるのは、奥多摩湖レストセンター。
「中奥多摩湖バス停」です。
かわの駅は丘の上に見えていますが、アプローチが非常に難しくあります。
どこを見ても、行く道が見つからないのです。
道路を隔てた向こう側の山道がアヤシイのですが。(後ほど登場します。)
奥多摩湖レストセンター側から、川野トンネルを通って反対側「大津久バス停」へ。
無料駐車場がありますので駐車可能、歩いても3分程度の距離です(140m)。
駐車場の裏手、奥多摩湖側へ。
川野生活館を越えると鉄塔があり、入り口の正解か!?と思いきや、アクセスする道は早々に断たれている。
一旦駐車場に戻ります。
駐車場の対岸から道を探しますが、崖の上に向かえそうな道はまたもや断たれているようす。発見することができません。
なに?この謎解きオリエンテーリング!
駐車場の対岸の商店のおばあ様に「こんなこと聞かれるのもウンザリされてるかな?」と思いつつ道を尋ねてみると、快く案内して下さりました。
行きかたは奥多摩湖レストセンターの横の道を入っていく。神社があるから、それを目印にすること。車も停められると思う。
山梨に行くには良い道路だったけれど、ダムの建設に伴って道が高いところ(現在の場所)に移されて、自分たちもここに住んでいるのよ。
やはり、道路を隔てた向こう側の山道!
再度奥多摩湖レストセンター側に戻り、道路の向かい側にある道に入り、坂をのぼります。
これで廃駅にアクセスでき♡
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ない。
かわの駅 駅舎前はスポーツ広場になっていますが、現在アクセスするのは不可能な状況。
無断で立ち入った場合不法侵入となるので警察へ通報します。
また、侵入してケガ、死亡しても一切責任は負いません。
地図上では神社も坂の上にありそうでしたが、強行して周辺民家にご迷惑になるわけにはいきません。
もしも通行可能になることがあったら、是非訪れてみたいと思います。
気をつけたいこと
奥多摩周遊道路には「けがをしますと病院に収容されるまで約2時間かかります」の看板があります。
山道、廃駅までの崖登りともに、くれぐれも無理せず用心してください。
夕暮れ時になると、一気に絶望的な暗さになります。
私も一度目はアクセスを断念しました。ガラスの破片などが結構落ちているからです。
家から近い立地ではありませんので 顧みずに突っ込んでみようと思いましたが、引き返したため怪我しなくて本当によかったです。
レジャーとしての廃墟においては断念するのも勇気だと思います!
(初秋の季節。午後6時前には既に真っ暗。)
あと・・・あの・・・この記事を書いている最中キャンドルの炎が揺れっぱなしだったりしますので、
例の勘が鋭い方は、熱など出さないようにお気をつけください。(涙)
・すべりにくい靴
・ウエットティッシュ(手をついて登るかも)
・ヘッドライト(少しでも夕刻になる恐れがあるなら)
こちらは初秋シーズンに私個人が体験したことなので、あくまで参考ということでお願いします。
みなさまにとって、良い旅となりますように。
Have a nice trip♪
作曲家、ドラマー、RECエンジニア
国立音大⇨世界一周⇨NY
『studio iota label』旅×音楽の8事業の社長・編集長
音楽療法/写真/SEOライター/カフェ
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【LoFi Hiphop BGM】流れるイオタ『黄昏を駆け抜ける』 (Official Album Video) – Driving through the twilight
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