【保存版】「鍵盤ハーモニカ」という、楽器のおはなし。ピアニカとはどう違うの?各機種の特徴・音比べ。おすすめ機種!


こんにちは、studio iota labelのビビリな冒険家・前田サキ(@nagareruiota)です。

旅先でだって演奏したい!!


携帯できる楽器だったら持ち運べるのに!



ミュージシャンの皆様。


趣向を凝らしているのではないでしょうか?





「世界一周するために、ギターを始めた。」



「海外にも持ち運べるようにとプロのドラマーが知恵を絞って考えたのが、スネアドラムで七色の音色を出すこと。」



「ヴァイオリンやサックスだったら、そもそも持ち運べるよね」





旅をしていると面白いプレイヤーに出会う場面があり、

「アイディア次第」なんだな、と思い知らされます..(゚∀゚) 


 

 

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バスキングってなに?

「路上でのパフォーマンス」の全般のこと!



大道芸など、路上でパフォーマンスをした後に、パフォーマーが帽子などを差し出してお客さんからお金を集める方法は「バスキング」と呼ばれます。


日本ではあまり定着していませんが、


ヨーロッパやオーストラリアのフリーマーケットや地下鉄で演奏する人は、たくさんお見かけしますね!



街中にはバスキングをする人=バスカーが沢山いる地域もあり、街にいる人たちもそれが普通のことなので、特に気にせず、自分の好きな表現者のパフォーマンスは止まって観ています。
バスキングには、ライブペイントや、楽器演奏、演技などすべてが含まれています。


持ち運べる楽器を見つけたところから


ニューヨークのマンハッタンの楽器屋のワゴンで、山積みになっていた楽器がありました。

鍵盤ハーモニカ。

です。

小学校の時に誰もが一度は演奏した事ある、ピアニカというとなじみ深いかも知れません!


その鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)にも、プロの奏者が居ます!!


ロの奏者が演奏する楽器も、基本的な価格帯は、小学校で教育楽器として使われる数千円と同じもの。



最近ではSUZUKIから超高級の木製の鍵盤ハーモニカが出て(定価15万円!!)



一気に大人の市場も広げているようです。


本日は、「鍵盤ハーモニカ」という、楽器のおはなし。


studio iota label に所属して下さっている

「イシタニタイジュ鍵盤ハーモニカ Quartette」のリーダーであり、
Wikipedia の鍵盤ハーモニカプレイヤーにも掲載されているプロの奏者、 イシタニタイジュ とともに、『鍵盤ハーモニカ』という楽器を見ていきたいと思います。

 

鍵盤ハーモニカとは?

 

『鍵盤ハーモニカは 1960 年代うまれの楽器です。』

管楽器やヴァイオリン等と比べると、まだ歴史が浅くあります。

その浅い歴史の中で、「子供の楽器」というイメージが根強いたのは、元々鍵盤ハーモニカは、

小学校低学年で吹くには難しいとされたハーモニカの代用品として教育楽器として採用された 経緯があるからでしょう。

鍵盤ハーモニカ」ではなく「ピアニカ」という言葉になじみのある人も多いかもしれませんね。


ピアニカは楽器の名前じゃない?

 

「ピアニカ」とは、楽器としての名前ではなく、実はヤマハの商品の名前だって知っていましたか?

ですから、メーカーによって“同じ楽器”でも、呼び方が異なっています。


どういうことか?と言うと、

| SUZUKI →メロディオン
| YAMAHA →ピアニカ
| HOHNER →メロディカ
| ゼンオン →ピアニー
| キョウリツ →メロディピアノ



構造や使い方は、基本的には、どれもまったく同じです。


それではここから、各メーカーの楽器の特徴を見ていきましょう!

SUZUKI 鈴木楽器製作所

【特徴】
・とにかく音がなめらか ・柔らかい ・吹き方に寄っては木管の音色が出る


「M-37C(アルト)」
 落ち着いた黒いボディと、甘い音色がします。 M37 シリーズは 37 鍵あります。鍵盤ハーモニカの基本って 32 鍵なんですけど、ちょっと多いので、幅広い音域の曲が演奏可能です。


「M-37C Plus(アルト)」

M37C と基本は一緒なんですが、真っ黒な M37C とは違って、(赤×青)磁石のような可愛いカラー が特徴です。2015 年の秋に発売されたばかりです。


M37C と音色は同じだと言われていますが、若干ボディ塗装の素材が異なっているので、 (一部のオタクの中では)音色は違うと言われています。



「S-32C(ソプラノ)」


『アルトより1オクターブ上の音が出ます。澄んだリコーダーのような音です。』


【特徴】 37C のトップの音にあたる「F3」より、7 個上の「C4」上までの音が出る。
音域 : f1~c4 


【こんなときに】 楽曲に変化を付けたいとき。優しい曲などにも合います。

※アンデスもリコーダー的な音が出来ますが、こちらはあくまでリード楽器なので、笛の音色”も”出すことができる良機です。




「B-24C(バス)」

ぶあつい、重い音が出ます』


 【特徴】 吹き込まないといけない(管楽器よりシンドイ!)。リード楽器なので吹き込みすぎると音が出ない。


【こんなときに】 サッチモのような Jazz の「ダミ声」を表現する。歌の伴奏のベースラインを演奏するときに。



YAMAHA ヤマハ



【特徴】
 ・多くの小学生が使っている楽器というだけあり、ちょっとした呼吸で音が出る
 ・教育楽器なので頑丈である。
 ・30 数年ぶりにリニューアル。それだけ変わらなかったという普遍性。 
・ライブなどを見ている人には、見覚えがあるし、分かりやすい。



「P32-D」

 

自分たちの中で一番浸透している「ピアニカ」。

『ピアニカ』と言う名称は、きっと「これ知ってる!」って聞き覚えがありますよね?

「鍵盤ハーモニカ」って言っても、楽器やってる人じゃないと解らないかもしれません…。



【こんなかんじ】 もう見た感じからして、けっこう角張っていますよね。音もメロディオンと比べてカタい。ザ、リード楽器って感じがします!


音にも鍵盤に張りがあり、かなりカチカチという音がします。



レコーディングで録音しているとき、外のマイクで録ってるとかなりカチカチって音が入って、暴れる勢いがありました。

暴れたい曲で使います!個性を持たせたい曲には最適です。


studio iota イシタニはこの楽器好きです。 



[後記] 海外に行ったら、日本でいう「ピアニカ」と同じ 感じで、「メロディカ」で済まされてるところもあるかも知れませんね。




HOHNER ホーナー


ドイツの老舗楽器メーカーで、アコーディオン、ハーモニカが主力商品。他にリコーダー、鍵盤ハーモニカなどの教育楽器もつくっています。



元々ホーナー社が鍵盤ハーモニカ的な前身になる楽器を作っていて(笛みたいなメロディカ)、それをヒントに SUZUKI 日本でメロディオンを作りました。



「ファイヤーメロディカ」
「エアボード」  

 

【特徴】 こちらは、吹き口に目がいっちゃうんですけれど。 
吹き口のデザイン、カラーリングが斬新でステージ栄えします。
ラスタカラーバージョンもあり、ジャマイカの音楽家オーガスタス・パブロ(※現代音楽 に世界で初めて鍵盤ハーモニカを取り入れた人物)の息子もそれを使っているので、ステージ栄えするものを作ってくれているのがアツいです!


【音】 studio iota イシタニ個人的な解釈ですが、柔らかいメロディオンと、カタいピアニカの中間のイメージです。
すごく空気抵抗が強くて”楽器“という感じなので、子供向きではないかな〜?と感じています。






まとめ

近年、少しずつ鍵盤ハーモニカを演奏する音楽家が増えてきています。
冒頭でもお話しした通り、まだ歴史が浅い楽器なので、「これ!」と言った吹き方や基礎、縛られた音楽概念があるわけではないので、様々なジャンルの音楽とのセッションも可能ですし、今なら誰もがオンリーワンの鍵盤ハーモニカ奏者になれるのではないかと考えています。
  
鍵盤を押して息を吹き込めば誰でも簡単に音が鳴りますし、すこーし練習すれば、ソロからアンサンブルまで幅広く楽しめる楽器です!
 
学校の音楽室や、教室のロッカー、自宅の押入れの中で山積みになっているアレと何も変わりません。
 
それが鍵盤ハーモニカの魅力なのです。
  
もちろん、旅先のお供にも連れて行けますよね。
  
それでは、また!


対談につかわれた場所
『Alley Cat Burger & Dogs(ノラネコバーガー)』

🍔鎌倉の美味しいハンバーガーのお店🍔
住所 : 神奈川県鎌倉市御成町5-41 
鎌倉駅から徒歩3分 路地奥

 

 ライター 前田 紗希 


作曲、アレンジ、ドラム、鍵盤プレイヤー、時々フォトアーティスト。

旅の風景×インストゥルメンタルミュージックをテーマにした日本の音楽レーベル
「studio iota label スタジオイオタ」代表。




□対談 イシタニタイジュ

小学校4年生でトロンボーンを始める。
中学卒業後より、作曲とピアノを欠田芳憲氏に師事。sonic solfa music methodを沢村満氏に師事。

19歳でオーガスタス・パブロを聴き、鍵盤ハーモニカを独学で始め、イシタニタイジュ鍵盤ハーモニカQuartetteを結成。
「音楽をもっと身近に!鍵盤ハーモニカでJazzをもっと気軽に!!」をコンセプトに「堅苦しい、、難しい、、」と思われがちのJazzに鍵盤ハーモニカを用いた親しみやすいサウンドに定評がある。


大型イベントから、ライブハウス、地元のお祭りから、飲食店まで、TPOに合わせたスタイルでライブ活動を展開している。
横濱ジャズプロムナード、jazz in 鎌倉、池袋ジャズフェスティバル、すみだストリートジャズフェスティバル等の大型イベントにも出演。
2016年8月に鈴木楽器製作所主催によるケンハモフェスに出演後、同年11月、東京ビッグサイトで開催された2016楽器フェアでは鈴木楽器製作所展示ブースでのデモ演奏を務める。
iota DELI & CAFE(イオタデリ)オーナー。

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【studio iota label】

【LoFi Hiphop BGM】流れるイオタ『黄昏を駆け抜ける』 (Official Album Video) – Driving through the twilight

 

日本のレコード会社 studio iota LLC.では音源の企画制作・流通販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っています。

【ウェブサイト】http://studio-iota.com/

【X(Twitter)】https://twitter.com/nagareruiota

>「心から出て心に還る音楽を」をモットーに、粋な義理人情を大事にし、 旅に似合う音楽を提供し続けていきます。

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