【夜を歩く】地上3.2mからの東京「目黒〜五反田」山手線はこんなに勾配があった。高台の魅力はアニメにも登場

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山手線はこんなに勾配があった。

都心をぐるっと1周する、山手線。

山手線はその名が示す通り、「山の手」すなわち台地(武蔵野台地)を主に走っている路線です。

平坦なところを走っているようで山あり谷あり、意外なほど地形の変化に富んでいて、

実は途中 6つもの峠を越えています。

 

もっとも高い駅と低い駅との高低差は約36.31m。驚きのビル12階相当分もの差になるのです。

アップダウンたっぷりといえる、東京の歴史好き、街好きにはたまらなく魅力的な路線です。

 

maeda saki :  ライター(編集長)

東京都品川区うまれ。作曲家、ドラマー、RECエンジニア。
両親は五反田・御殿山♡目黒で育ち、知り合った。

 

江戸時代から現代までの、東京都心部の高台の特徴。

高台の魅力その1 日本特有の自然性害を受けにくい。

日本は自然災害が多い国であり、地震や津波などによる被害を現在までに多く受けていますので、
比較的安全な場所と言えば「高台」ではないでしょうか。

江戸時代まで遡ると、東京都心部の高台の特徴といえば、大名屋敷の敷地がある場所でした。

そして、その屋敷が多く置かれている地域を指す単語が「山の手」。イイトコロです

 

「山の手」の語源は、高台だったんですね。

対になるのが、町人の暮らす「下町」でしょうか!

 

高台の魅力その2 見晴らしが最高。

現在の高台」はというと首相官邸が溜池山王の高台にあります。

こちらも以前は皇族のお屋敷が有ったイイトコロ

江戸の頃はきっと、銀座の街と江戸湾を綺麗に見渡せたのだろうなと想像できますね。

現代の人工物を合わせたイメージでいうと湾岸の「タワマンの最上階」でしょうか。

最高な場所ですよね?^^

 

高台の魅力その3 神聖なパワースポット

神聖な場所、パワースポットとして、寺社仏閣が多いのも、東京の「高台」の特徴です。

神社に石段の上が多いのも、そんな所から由来しています。

 

東京近郊を舞台とするアニメ作品を、現実の都市風景と合わせてみましょう。

新海誠監督による日本の長編アニメーション映画、『君の名は』

新川直司による日本の漫画をアニメ化した感動の『四月は君の嘘』

 

石段の上に神社があるシーンが多く登場していますね!

(高台の魅力1〜3 / オキツカズヒロ)

 

山手線の「海線区間」「山線区間」と。

つぎに山手線全体の沿線地形を、2つに分けてみましょう。

山手線一周 〜東京の地形〜

 

東側の(田端―東京―品川)を「海線区間」。

上記地図の右側、主にみどり色の場所。

 縄文時代の一時期や、徳川家康が日比谷入江を埋め立てる前は海だった場所もあり、ほぼ平坦な土地を走ります。

 

西側の(品川―新宿―池袋―田端)を「山線区間」。

 この左側半円の区間こそ冒頭の、「山の手」すなわち台地(武蔵野台地)を走る部分。峠と谷が続いています。

 

第1の峠 品川―大崎間の「御殿山越え」
<谷の駅 大崎・五反田(目黒川低地)>
標高の低い場所に位置する谷の駅と、峠の高台との間には、激しい高低差がが生まれます。

■そのひとつは「目黒」―「五反田」間です。

五反田は東京有数の歓楽街。ですが、すぐそばには「池田山」、さらに「御殿山」と呼ばれる古くからの高級住宅地が広がります。

 

品川から目黒まで古くからの高級住宅地

山手線で一番標高が「低い駅」をご存知ですか?
答えは品川駅。「標高約1.19m」です。


その「品川」駅から「目黒」駅にかけて、城南五山と呼ばれる広大な高台のエリアが位置します。

城南とは皇居の南側を表す言葉。

城南にある五山は、「花房山」、「池田山」、「島津山」、「御殿山」、「八ツ山」からなる総称で、江戸時代から大名の屋敷や華族の邸宅などが数多く点在していました。

明治・大正期にも政財界人が愛した高級住宅地であり、

現在も街の品格や気高さは受け継がれ、日本有数の閑静な邸宅地となっています。

城南五山エリア概念図

 

「海線区間」の最低地、品川駅をスタートして右手に現れるのが八ツ山。

その先、北品川あたりに位置する御殿山が山手線の第1の峠です。

 

御殿山を切り通しで越えると、低地の品川→大崎→五反田と走ってきた山手線は、

目黒駅に向けて、花房山の台地へと駆け上がります。

 

この区間が、山手線で高低差が最も激しい駅間のひとつです。

 

標高約3.2mの「五反田駅」から、台地上にある標高約22.88mの「目黒駅」まで!

 

約20mをたった一駅でダイナミックに登ります!!

 

どういうことか?取り敢えず歩きに行ってみるか!(゜∇゜)

 

 

歩いて楽しむ標高差。目黒と五反田の差は約20m。

やってきました目黒駅。ひとの往来が多いです。

 

目黒の周辺は坂が多い街。

目黒駅が台地(高い場所で、南西の目黒川方面、南東の五反田駅方面が低地(低い場所)となっています。

 

 

入り組んだ坂では、ブレーキランプが点きっぱなしですね。

 

 

目黒駅の南側は大規模な再開発が行われています。

昔は都バスの車庫があった場所です。

駅側にはオフィスタワーが建ち、さらに後ろ側には2棟の超高層マンションが。

 

 

ぐんぐんと坂を下り、山手線と同じ高さまで来ました。

高台の目黒駅から、どのくらい下りたか?というと・・・

 

 

黄色印が「目黒駅」の場所です。


 

坂道にのびる建物を見ると、パースがおかしくなりそう。


 

あっという間に、山手線よりも下へ。

 

 

更に下って向こうの光が <谷の駅 五反田>。

 

 

引き込まれる、ダイナミックな標高差が見られます。

 

 

目黒川低地へ到着。
頭上の首都高速の色彩。夜散歩の魅力。

 

 

高地の住宅街から、低地の歓楽街へと変化しました。



 

五反田駅に到着!お疲れ様でした。

 

まとめ 約15分の散歩コース

 

えっ、15分?

たったの15分弱。歩数にすると約2000歩で20mを下ります。

こんなにも標高差があるんですね。

都心を走る山手線。何気なく乗っていると気付きませんが、
窓越しの景色を見ながら山手線が変化に富んだ地形をめぐっていることを実感してみるのも、
面白い旅ではないでしょうか。
おすすめです。


ラーメン食べよっ!

 

 ライター 前田紗希 / コラム オキツカズヒロ

 

 

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【LoFi Hiphop BGM】流れるイオタ『黄昏を駆け抜ける』 (Official Album Video) – Driving through the twilight

 

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