【世界記録】ピアノのギネスレコードにまつわる面白い話 6選。芸術と技術ってすごい!!

突然ですが部屋を見渡してみてください。
普段見慣れているものがありますよね?

もしも見慣れない使われ方をしていたり、想像の斜め上をいく形状に進化してたら、私達はどう感じるでしょうか。

よくわからないけど何だか凄い!

発明ってみんな結構しょーもないな!笑

最初はそんな、なんだか分からないけどすごいことやってるなというところから、次世代のスタンダードは生まれるのかもしれません。

 

前回の記事では、耳に聞こえない領域まで鍵盤数を広げるピアノは、未来の可能性、のお話でした。


では、ピアノにまつわるギネス世界記録はあるのでしょうか?

面白い記録を
集めてみました。

 

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世界一大きなピアノ

ラトビアのコンサートホールで公開された、世界最大のピアノ(2019年)

Klavins Model 450i 」垂直コンサートグランドです!

高さ4.5メートル
重量:約 1.100 kg
88鍵の平行弦(ポレロのピアノ線)

 

観客から見て3階建て。演奏するには急な階段を上る必要があります。

コンサートホールに恒久的に設置されるオルガンがモデルだそう。
座っている観客は、ピアノの巨大な鋼鉄の弦が壁に張り巡らされているのを見ることができます。

コンサートホール以外にも、より大きな居住空間、アートセンター、近代美術館、教会、豪華客船などに特に適しています(石☆油☆王)。豊穣な響きは、深く強く聴衆の心をゆさぶることでしょう。

 

なんとデジタル(MIDI)レコーディングと最先端の自動演奏システムをインストールしているのだから時代はすごい!

 

感想
『 Biggest Piano 』で検索すると、Guinness World Recordsのサイトとともに上記の画像が表示されますが、実際にリンクされているのはDaniel Czapiewski(ポーランド)が製作したピアノ。


新型ピアノ450i
はギ
ネス世界記録ではまだ測定していません。おそらく世界で最大のコンサート用グランドピアノでしょう。

  • ・高さ:4500 mm / 14 ft 9 in
    ・幅:2200 mm / 7 ft 22 in
    ・奥行き:290 mm / 11.42インチ
    ・鉄骨
    無垢のトウヒの二重響板

    ・平行弦
    ・最長ストリング:3901 mm / 12フィート9.5インチ
    ポレロ ピアノ線

    アクション:カスタムメイド
    キーボード:88キー、カスタムメイド、ミネラルキートップ付き
    ABELのハンマーヘッド
    デジタル(MIDI)レコーディングと最先端の自動演奏システムをインストール
    ・重量:約 1.100 kg / 2425ポンド

 

人間は一分間に何回打鍵できるか?

一分間に何回キーを押すことが出来るか(2017年)


1分間で最も多くピアノの鍵盤を連打する」ギネス世界記録。
ポルトガルの首都リスボンに在住するドミンゴス・アントニオ・ゴメスが、「824回」で記録を更新しています。

ギネスワールドレコーズは1分、3分、1時間で行う記録を管理しています。

 

感想
『 Fastest piano key hitting 』芸人さんがネタにやりそうな・・・

そのチャレンジの様子を撮影した映像がギネス世界記録のYouTubeチャンネルにて公開されています。


高速のミュージシャン(最も早いヴァイオリン弾き、ピアノ弾き、など):ギネスワールドレコーズは、この種類の記録について厳密なレビューを行ったところ、演奏の質を審査することが困難という結果となり、この様な記録の取り扱いを今後行わないという決断に至りました。

 

単独で24時間以内にたくさんピアノを弾き続けられるか

24時間以内にもっとも多い曲数を1人で弾いたアーティスト(2010年)

日本人のピアニストである横山幸雄氏が、ショパンの作品全166曲を16時間かけて全曲暗譜演奏。「24時間以内に一芸術家が演奏した最多曲数」のギネス記録を打ち立てました。

一日でショパンのピアノソロ全作品をコンサートで演奏する』と考えた当時は誰にも相手にされませんでした。そんなことやっても人が集まらないとか、会場から許可が下りないとか。

コンサートはすぐには実現しませんでしたが、自分にできる目の前のことをコツコツとこなし、ついに<TOKYO FM 開局40周年×ショパン生誕200年 記念 Panasonic presents 横山幸雄ショパン・ピアノソロ全166曲コンサート>にて、ほぼ年代順に朝9時から深夜24時55分までの1日で弾ききりました。

 

感想
『 Most pieces of music performed by a solo artist in 24 hours 』スタミナ勝負で、ともするとスポーツ的にも思えます。演奏前にはテニスしてたとか!!

色々なエンターテイメントが存在する中でピアノやオーケストラの音楽を楽しむというこの文化が衰退してほしくない。もちろんより深くピアノの曲を楽しんでいる人に満足してもらうこと
も心がけているそうです。



 

遠隔操作?88人で一台のピアノを演奏

一つのピアノを同時に弾いた最多人数(2019年)

英国ロンドン・シェフィールド大学 音楽学部が、英国中の小学生と協力して、88人が1台のピアノで同時に演奏できる機械システムを開発しました。

ピアノの鍵盤数は88鍵ですから、「同じピアノを同時に演奏する最多人数の上限」に挑戦したことになります。当然、ギネス世界記録を破りました。

 

感想
『 The most musicians to play the same piano simultaneouslys 』ピアニストによる音楽的な演奏とはまた違うかもしれませんが、技術がすごい!

 


世界一長いピアノ曲(反復作品)

フランスの作曲家エリック・サティの、
ピアノ曲「ヴェクサシオン(Vexations)」。

たったの1ページしかないフレーズを840回 繰り返す曲です。 

テンポの明確な指示が無いので、1回弾くのにかかる時間はまちまちですが、

18時間から25時間ほどかかるそうです。

1963年にジョン・ケージらによって初演さました。1人で演奏しようとしたピアニストが595回弾いたところで幻覚症状に陥って演奏をやめていることから、コンサートでは複数が交替で演奏。

ちなみに「ヴェクサシオン」の意味は「嫌がらせ」。



 

最も難しく、最も演奏時間の長いソロピアノ曲(非反復作品)

もっとも長くて難しいピアノ独奏

カイホスルー・シャプルジ・ソラブジによって作曲された超大作”Opus Clavicembalisticum” 。

4時間弱を要する演奏時間に加え、ピアノ奏者に要求する極端な演奏技術を特徴とします。

ソラブジ本人の手によって作曲後まもなく初演されました。

以前は「最も演奏時間の長いピアノ曲」としてギネスブックに掲載。また、1930年に作曲されてから1980年代までは、「これまでに書かれた中で最も難しいピアノ曲である」と認識されていました。

639人によるピアノ合奏

最大人数でのピアノの一斉演奏(2018年)

中国の河北省で、639人の参加者が合計666台のピアノを同時に演奏。新しいギネス記録が登録されました。
これは「音楽の光を灯し 芸術の夢をかなえる」をテーマに目に障害を持つの子供たちを支援するためのチャリティー・イベントとして行われたもので、多くの有名ピアニストが視覚障害を持つ子どもたちや各地からやってきたピアノ講師、学生、音楽愛好家と共に666台のピアノを演奏しました。

 

感想
ちなみに 666台のピアノの総額は日本円で81,000万円くらいだそうです。さすが中国!!

曲目はシューベルトの軍隊行進曲

月刊音楽祭

 

普段、見慣れた、完成していると思っているピアノも、思考の斜め上を行く大きなものにしたり、ずっと演奏したり、大人数演奏でギネスに挑戦したり。
使い手側が、新しい見慣れないことを作り出すというのも、物の新しい魅力を引き出すのでしょう。

 

参考
Guinness World Records

 

 ライター 前田 紗希

作曲家、ドラマー、RECエンジニア
国立音大⇨世界一周⇨NY
『studio iota label』旅×音楽の8事業の社長・編集長
音楽療法/写真/SEOライター/カフェ

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