羽田空港って「海に浮く空港」なんです。
羽田空港には4本の滑走路があります。
最新のD滑走路がユニークで東京都側の約3分の1の土台が鋼鉄製の桟橋で、残りは人工島。
世界初の埋立地と鉄鋼制の桟橋の両方を用いたハイブリッド滑走路となっています。
生態系を壊さないため滑走路の下を自由に水が流れる事ができるので、「海に浮く空港」とでもいいましょうか。(桟橋部の下を船で通ることができます。)
東京都の港湾計画に伴い、これまで臨海部の開発が行われてきました。
空港などの交通施設、お台場などの商業務用地、住宅団地、テーマパーク・海浜公園・ホテルなどの大都市リゾート、港湾などの物流施設 etc。
各時代背景の土地利用のニーズに応じて、さまざまな形で利活用されています。
- 羽田空港って「海に浮く」空港なんです
- 東京湾の埋立の歴史
- 東京名所がほとんど見えるスポット
- ①若洲海浜公園
- ②城南島海浜公園
- ③暁埠頭公園
- 『非日常から日常へ』
東京湾の埋立の歴史
東京湾の埋立は、江戸時代から、地域の人口収容の居住地確保のため、繰り返し行われてきました。
image 面積調でみる東京湾の埋め立ての変遷と埋立地の問題点
1910年頃 佃島、月島誕生
1920年頃 芝浦、豊洲エリア誕生
1930年頃 天王洲誕生
終戦後、埋立地を物流の拠点とすべき方針が打ち出される。
1940年代
東京における物資供給体制の近代化整備が計画
1960年代後半から70年代前半
都市港湾の建設
外国貿易定期船港としての整備
その後水辺と人との関わりが、見直される。
1970年代後半
港湾地区の再開発
物流拠点は新設の埋立地へ
旧来の港湾地区を再開発し、都民の親しめる水際線の形成
(これの計画が実現した形が、お台場や天王洲アイルの開発→大井埠頭整備、中央防波堤の形成に繋がる)
1980年代
ゴミが増えたことにより、廃棄物処理場としての港湾利用
緑地の整備
1990年代
体系的な交通網の整備
(のちに、りんかい線やゲートブリッジとして具現化)
下水、清掃、電力の大規模供給、処理の用地利用
2000年代
臨海部の交通ネットワークの拡充
(ゆりかもめの豊洲延伸、都心部から首都高整備、りんかい線の羽田空港乗り入れ計画など)
東京、川崎、横浜の港湾連携(官民一体)
2010年代
観光、交流(国際会議場など)、環境、オリンピック施設及びその後の有効利用の検討
東京名所が、ほとんど見えるスポット。
埋立地を作れば作るほど、領土問題に発展するという側面があります。
それは、それぞれの区に住んでいる人にとって、郷土愛が強いから。
本来の東京はそれだけ土着的な面を持っています。
どうしても手に入れたい。
それだけ魅力的って事ですね。
東京湾には、魅力的な海浜公園も、たくさんあります。
魅力のポイントは、
①東京名所と呼ばれるうちの、東京駅など背の低いもの以外は、ほとんど見える。
②東京の中にあって、広めのキャンプサイトでゆったりキャンプができる。
③非日常を味わえる
というところでしょうか。
⇨【中央防波堤】謎多き、どこにも属さないその島は、空が何倍も広く見える/東京湾の魅力とこれから
上記の記事でも触れた3つの公園は、肩肘張って高層階のレストランや展望台に行かずとも、気軽に東京の名所が見渡せるという夢が叶う場所です!
東京でのアウトドアに、一風変わった夜景の見えるデートに、家族でのレジャーに、東京湾に癒されに行ってみましょう♪
若洲海浜公園
若洲海浜公園は、ダイナミックな景色を堪能できるスポットです。
レジャー施設が充実した園内は家族連れでにぎわい、釣りの名所でもあります。一方、多くの写真家も集います。
恐竜が向き合う姿で有名な東京ゲートブリッジが一望。夕方の空気の澄んだ日には、ゲートブリッジの向こうに富士山のシルエットが見えてくるので天気の良い日は狙い目です!上空には羽田空港を離発着する飛行機が往来します。
徒歩で渡って東京湾の絶景を楽しむ!
東京ゲートブリッジは一般道なので、車はもちろん、歩行者でも無料で通行することができます。海上にかかる区間の長さは1,618mでレインボーブリッジや横浜ベイブリッジの約2倍。
対岸の東京ディズニーリゾートや、晴れていれば富士山と東京の躍動的な景色を楽しめます。夏は夜間開放されているので海風が心地よくおすすめ!
*アクセス
JR京葉線、りんかい線 「新木場駅」下車 都バス 11甲系統 新木場駅前経由・若洲キャンプ場前行き
自家用車
若洲海浜公園・若洲ゴルフリンクス 駐車場(345台)
キャンプ場・多目的広場・海釣り施設・サイクリングロード 駐車場(489台) うち身障者用7台
城南島海浜公園
城南島海浜公園は、東京港に出入りする大型船や羽田空港を飛び立つ飛行機、お台場や東京タワーが一気に楽しめる公園です。
「東京名所」を一気に見ることができることは、あまり知られていません。
オートキャンプやバーベキュー施設が整っており、車椅子でも入場できるボードウォーク、砂あそびや散歩ができる砂浜、スケボー広場があります。
見渡せる景観
■南西⇨北東
羽田空港
大井埠頭クレーン郡
東京タワー
六本木ヒルズ森タワー
お台場
湾岸の高層マンション
東京スカイツリー
東京ゲートブリッジ
葛西 ダイヤと花の大観覧車
東京ディズニーリゾート
*アクセス
JR「大森駅」・京浜急行線「大森海岸駅」・「平和島駅」から京急バス 森32系統(城南島循環)で「城南島四丁目」下車徒歩3分
自家用車
第1駐車場 一般用83台 障害者用スペース2台
第2駐車場 一般用183台 障害者用スペース6台
暁埠頭公園
暁ふ頭公園は、無料で釣りやバーベキューができる都営の海上公園です。無料の駐車場とトイレも完備。
お台場の喧騒もすっかり消え失せ、知る人ぞ知る隠れた穴場スポットです。
芝生広場、海辺の散歩道があり、散策やのんびり過ごすのに最適。
対岸には中央防波堤内側の埋立地や若洲公園の巨大風車が望め、開放感満点です。
*アクセス
新交通ゆりかもめ 「テレコムセンター」下車 徒歩20分
普通車用20台(無料開放)
非日常から日常へ
埋め立て地の利用の変遷は、その時代のニーズの変化に直結しています。
例)芝浦エリア
倉庫→娯楽→居住
大井埠頭から近い事もあり、各社の倉庫や事務所が建ち並んでいた70年代の芝浦エリア。
あまり人が立ち入らない場所に変化が訪れたのは、70年代後半でした。
『田町ハイレーン』の誕生です。
田町ハイレーンは、都内最大級のボーリング場。様々なテレビのロケ地として使用された、人気のボーリング場。(2014年閉館)の登場です。
人々の生活に余裕が生まれたことで、余暇に対する考え方が寛容になってきた時期と一致します。
更に、90年代初頭、一世を風靡したディスコ『ジュリアナ東京』が芝浦の地に誕生します。
ボーリングやディスコ。住宅地ではなく、倉庫地帯だから、音に対して受け入れる土壌があり、非日常の空間としての受け皿であった埋め立てエリア。
その後、バブル崩壊により、「物質的な豊かさ」から「心の豊かさ」を求める傾向となり、湾岸エリアの魅力が見直され、非日常から日常的に触れたい感情へと変化します。
そのことから、現在の姿、タワーマンションが立ち並ぶエリアと変貌したのではないかと考えます。
同様に、倉庫→劇場、高級レストラン→タワマンとなった天王洲エリア、
工場→ショッピング→タワマンとなった豊洲エリア、
現在進行形として、工場から余暇エリアに変わろうとしている新木場エリアも、似たような変遷といえるでしょう。
非日常的から日常へ。
人が求めるニーズを具現化し続けるのが、東京の埋め立てエリアです。
【studio iota label】
【LoFi Hiphop BGM】流れるイオタ『黄昏を駆け抜ける』 (Official Album Video) – Driving through the twilight
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