【アフリカ音楽修業の旅】汚職と土埃が舞うケニア、テクノロジーがない生活で太鼓三昧 | リズム音楽世界旅紀行 ~番外編~

旅のルート

1 【ケニア入国】旅の持ち物
2 【首都ナイロビ】ハードボイルドな日常
3 【首都ナイロビ~モンバサ(コーストエリア)】電気ガス水道がない村 | センゲーニャ
4 【マリンディ村】黒いキャンバスに浮かぶ見える音 | ンゴマ・ザ・ペポ
5 【マリンディ村】ついにラスボス登場!ンゴマ・ンネ
6 【ゲデ村〜別の村】ギリアマ族の村に太鼓武者修業!
7 【ツンザ村】河を渡る秘境への大冒険
8 【ムブグーニ村】驚愕のマリンバ
9 センゲーニャ発祥の村
10 【ミリティーニ村】驚異の体験!やる側のはずがシャーマンにやられた黒魔術?! | カヤンバ・ザ・ペポ
11 Neverまとめ!?

 

皆さん、こんにちは。Groove冒険家のZin “Atrevido” Hitoshiです。

全10話に渡って連載してきた【ケニアで音楽修業】に励んだ旅のお話し。

気がつけば 書き始めてから優に1年以上が経っていました!

今回は11回目。番外編として、首都ナイロビに戻ってからの事や、修業中のコーストエリアでの旅で感じた事を”まとめ回”として書いていこうと思います。

 

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ケニアを訪れるキッカケ「俵さん」に出会った。


僕がケニアを訪れることになったキッカケは、
日本のドラムショップでたまたま一時帰国中の打楽器奏者「俵さん」に出会ったことです。

ケニア在住の彼の、生活スタイルや太鼓の妙に惹かれました。

※右の方が俵さん(別名スワヒリ語ではTwalaは支配者)

 

Tawala
じんくんは覚えるのは早いんだが音がイカンな。全然歌っておらん。良かったらケニアに遊びにおいで。


とのありがたいお言葉に乗らずにはいられない性格の僕!

早速旅の準備をしていざ出かけようとするも、直前にケニアはナイロビ空港が火事で閉鎖のニュース。

俵さんのアドバイスによりVISAはナイロビ空港で取れとの指示。

無事着いた空港でどこに滞在するかの質問に「ずっとグランドホテルでサファリ三昧!俺は動物が大好きなの!」のゴリ押し等、本当に入国できるか?という不安の中でのスタートでした。

 

あり得ないほどの大渋滞の中でも政府関係の車はサイレンでバンバン追い抜き等、汚職と土埃が舞うケニア。

 

翌日からは俵さんに紹介していただいた師匠 Saidi(サイディ)と共にコーストエリア、一路 師匠の暮らすマリンディ村へ。

観光地で有名なモンバサを経由しさらにそこから2時間。

電気,水道,ガス、すべてが兼ね備わっていないマリンディ村で徹底的に太鼓修業。朝から晩まで日に6〜8時間の過密スケジュール。

そんな中でケータイなどのテクノロジーがない生活はとても快適かつ大事だなと感じました。今でいう「デジタル・デトックス」ですね。

左:主食のウガリを打つ僕と村の女の子。右:赤い服が Saidi、巻きスカートが太鼓のサポートIsaさん


*アフリカの言葉がたくさん出てきますので、この先は色分けガイドと共にお読みください。

「人名」あお、 「地名」むらさき、 「民族名」オレンジ、
「音楽名」あか、 「楽器名」みずいろ、 「リズム名」赤ライン

 

一週間ほどでマリンディ村での修業を終え、今度は音楽遠征の旅へ。

案内人「俵さん」がずっと住んでいたギリアマ族の村、ゲデ村では若者に手が壊れるほどのハードヒットで太鼓を叩かされ、

ムションドの雄ムゼー・ロバートの村ではムションド」のソロを。

次に河を渡りツンザ村で30名を超える村をあげての演奏と踊りで「カヤンバ」を。

次にマンウテンバイクタクシーに乗り、さらに奥地へとジャングルの中を駆け巡る。行き着いた先、ムブグーニ村ではマリンバという音楽をパームワインを飲みながら昼から翌朝まで。

さらに移動してセンゲーニャ発祥の地ンゴマ・ンネ」を演奏。

そして最終地ミリティーニ村ではまさかの黒魔術の被験者に。

自分で考えてもあり得ないほどの経験をしました。

音楽という媒体を通したからこそ入れた場所と体験。通常の旅行客では到底入り込めないもの。

ケニアでの体験を通して自分をGroove冒険家と名付ける事にしました。

 

ケニアの音楽ってなんだろう?

 ケニアというと東アフリカ。でも皆さん東アフリカの音楽って知っていますか?

パッと出てくる人はそうそういないと思います。基本僕らが普段聴いているロックやポップス、ほぼすべてが西アフリカから連れて行かれた奴隷たちの影響によるものです。

民族音楽の太鼓と言ったらジャンベ!というくらいポピュラーになった「ジャンベ」もまた、西アフリカの楽器です。

ここケニアは、ある学者さんが「ケニアには地の音楽は存在しない」と発言して俵さんとケンカになったくらいです(笑)

しかしながら実際には地の音楽はあります。そしてとてもとても興味深いものでした。

 

ケニア海沿いのエリアには広くミジケンダという諸民族が住んでいます。
「9つの村」の意味を持つミジゲンダ(Mijikenda)。9つの民族の総称です。

このミジケンダの中で特にプリミティヴな音楽が脈々と受け継がれています。

しかしやはりその伝統は少しずつ変化し消えて行く一路のようです。

口伝で伝わる伝統ンゴマ。ンゴマとは音楽,踊りや憑依儀礼を含めたすべての総称との事です。

スワヒリ語には音楽だけを指す単語がないとか。もうそれだけでグッと来ますね!


上記で消えて行く一路と書きましたが、そうならない動き、世界のテクノロジーもあります。

俵さん自身も自己のwebサイトで宣伝、YouTube等に動画を投稿。そして俵さんの友人でもある大西匡哉さん早川千晶さんらがケニアの伝統音楽を広げる・残すための活動をされているとの事です。

今は本当にネットで世界が繋がっていますからね。私が今回の旅で上げたYouTubeなども皆さんの興味を引いて、現地に行ってみよう!と思ってもらえれば幸いです。

 

Batiくん、実はマラリアにかかっていた

*アフリカの言葉がたくさん出てきますので、引き続きは色分けガイドと共にお読みください。

「人名」あお、 「地名」むらさき、 「民族名」オレンジ、
「音楽名」あか、 「楽器名」みずいろ、 「リズム名」赤ライン


最後に訪れたミリティーニ村
カヤンバ・ザ・ペポ(黒魔術?!)の儀式で皆がペポ(精霊)に憑依(トランス?)されるための素晴らしいチャプオ(両面太鼓)のソロを叩いてくれた我が友 Bati(バティ)くん

別れの日に出てこなく、師匠 Saidi(サイディ)に聞いたら「熱がある」との事でお別れを言えずにさよならをしました。

後日ナイロビに移動してから俵さんに電話をしてもらうと、なんと Bati(バティ)くんマラリヤに罹っていたとの事!

僕はマラリヤを恐れて蚊よけスプレーを塗ったり、夜も蚊帳を設置したりしていましたから平気でしたが、一歩間違えれば僕も罹っていたのかも…。

マラリヤには予防接種がない。しかし俵さんも言っていましたが、マラリヤは罹ってから薬飲んだ方が早いと。

なかなかハードな発想ですよね!

 

Bati(バティ)くん、大変な思いをしてまで旅に同行してくれて本当にありがとうございました!

 

ナイロビへ戻る高速バス。あわや全荷物紛失の大惨事

これは僕の不注意や甘さが招いた事件。

コーストのモンバサから首都ナイロビに戻る高速バスへ乗った時のこと。
バス下の荷台に乗せる荷物。沢山の荷物が置かれている場所に僕も置き、そのままお任せしてSaidi(サイディ)師匠とお別れの挨拶をしていました。

車窓をゆっくりと流れるSaidi(サイディ)氏。このまま8時間のバスに揺られ首都ナイロビを目指します。

 

…8時間後、やっとナイロビに到着です。

さてと、僕の荷物は…と。

 

ない? ない?! ないの?!

 

頭真っ白になりました。レッスンを記録したビデオもパソコンもノートも。身に着けていたパスポートと少しのお金以外すべてない。

と、とりあえず俵さんに電話しよう!

 

Tawala

なにぃ?荷物がない?ちゃんと積んだんだよな?え?係員に任せた?そりゃダメだ。そんなの自分で最後まで見届けるのがアフリカの常識だ。そりゃあじんくんの不注意だな。誰も悪くない。そしてアフリカでは荷物はまず出てこない。もう諦めるしかないんじゃないか?

 

た、確かに…。最後の最後に日本人の甘さを露呈した僕が悪い。

当然 Saidi(サイディ)も自分の村に帰っているし、もはやこれまでか…。

 

Tawala
ちょっと待て!あった!あったらしいぞ!
今バス会社の人と話をしたらそれらしい荷物があったそうだ。次の便のバスに乗せたらしい。そこでしばらく待ちなさい。

 

そして1~2時間後、到着した次の便から…、あった!ありました!僕の荷物!

 

Tawala
じんく~ん、これはアフリカでは本当に奇跡だぞ!誰も悪くない。次回からはちゃんと自分で気をつけなさい。

 

は、はーい(汗)

高速バス乗り場からはタクシーで俵さんの住む町ロンガイへ移動!

いやー、本当に危なかった。皆さんも海外旅行ではちゃんと気をつけましょう!

 

1車線双方向道路。最大9車線まで拡張!

首都ナイロビは渋滞がすごい。
俵さんが住んでいる地域は中心地から離れていますが、それでもすごい渋滞です。
朝晩の出勤の時間だとあり得ないレベル!

そんなある日、また渋滞か?と思うとよく通る1車線双方向道路が2車線に増えてる?!

 

Tawala
これなー。待ち切れずに反対車線に入るんだわ。そんで反対車線のやつと面と向かいになって止まる。そしてそれをまた追い抜こうとする輩が出てくるんだ。あ、ホラホラあれだ。

 

ふと見ると5車線くらいに膨らんでます(笑)

俵さんも負けじと土に突っ込んでいきます(苦笑)

 

うぉっ!こりゃッ!く、車が横転してるゥゥゥゥゥゥッッッッ!!(JOJO風)

 

もともと道であるはずもない土のわき道をムリやり通る車。軽く見積もっても100台以上(苦笑)

見た感じ…およそ9車線くらい?!

その中で横転している車もいて、それを避ける他の車でまたもや車線が増えて…。

なんじゃコリャ(苦笑)

 

Tawala

以前俺がバスに乗っていた時だ。やっぱりこんな感じになって。横転したんだな。

乗客には血を流している人もいたよ。でも俺はひっくり返ったバスの天井から座席の窓に這い上がって…。こんな所で死ぬわけにはいかんのだ。それからは俺はなるべくバスに乗らない。


ハードボイルド極まりない…(笑)

海外暮らしの人を何人か見てますが、遥か彼方を突き抜けてる俵パイセンに敬礼を送りたいです。

 

ハードボイルド俵は終わらない!

俵さんと言えば、上記の経験のみならず、電気水道ガスすべてない村に住んでたとか、若くしてすでに孫がいるとか、頑丈な車に乗って相手の車を削るとか、ケニアからコンゴまで金塊を密輸する事になったとか、色々な伝説を教えてくれましたが、、、

一番はこれです!

夜中、洗濯機が燃えて危うく死にかけた

いきさつを聞いてみると、キャンドルにハマったらしいんですよね(笑)
で、夜家の色んな所にキャンドルを置いて、洗濯機の上にも。

いつの間にか寝落ちしていて、気がつくと何か臭い。
気が付いて部屋のドアを開けると、なんと洗濯機が燃えているゥゥゥゥッッ!!

ローソクが最後まで燃え尽きた頃洗濯機にも引火して本体がドロドロに。

 

モクモクと上がるいかにも体に悪い黒い煙。このままでは死ぬと急いで家のドアを開けに行くも夜中だし真っ黒い煙だしでまったく見えず!

そうなんです。外国のドアって内側からもカギで開ける方式の所が多く、カギがないと出られないのです!
俵ピンチ!!

しかしそこは俵さん。長年の習性でここにカギを置いたというのを把握して無事ゲット!真っ黒な煙は玄関から吐きだされます。

 

そして消火活動!

 

「ウォォォォォォォォォォォ~ッッ!!」

 

雄タケビと共に圧力釜でガンガン洗濯機を殴る!殴り抜ぬけるゥ!!

 

聞いていると燃えているものを殴るという行為が全く理解できませんが、「現実とは劇より奇なり」と言われますから。

実際の現場というのは想像を絶しているのだと、またリアリティーをとても強く感じました。

 

こんなハードボイルドな俵さん。一生死ぬまで忘れない人でしょう。

知れば知るほど深みの出る俵さん。もはや散髪姿すら絵になる?

 

ナイロビにはまた別の刺客がッッッ!!

TRIPIO(イオタビ )に掲載させていただいたケニア編はほぼコーストエリアでの出来事でしたが、実は俵さんが住む首都ナイロビにもミジケンダの音楽があります。

というか、さすが首都!ケニア各地の民族の文化を集めたカルチャーセンターがあります。

◆ボーマス・オブ・ケニア◆

 

さすがの俵さん、こちらも顔パス!さらにはミュージシャンとお友達です!

まずは通りかかったジョフリーくん。早速俵さんがお願いして一曲演奏してくれます

楽器はルオ族の楽器「ニャティティ」です。

 

お次に今回、俵さんが僕に習わせたがっていたルイヤ族の楽器「スクティ」。

スクティが一番難しい楽器だと感じました。本当に…音が出ないんです。

「ブルケンゲ」という大トカゲの皮を張っているらしいのですが、基本張り具合がベロベロなんです。なので本当に瞬発的な動きをしないと音が鳴らないのです。

「太鼓はタッチだ!」と常々言っていた俵さん。このスクティをもって「なるほど、タッチがすべてだ」と実感しました。

最後に、今回学んだ「ンゴマ・ンネ」。
その創始者のひとりであらせられるカパパ翁を紹介していただき、そこでも稽古を積みます。

さすが翁。縦横無尽の演奏と恐るべし「歌う音」。

見惚れてしまいますが、聴くとやるは大違い。

教え方がやはり翁ですね。
「こうだよこう。」と言いながら見本を見せてくれるのですが…、難しいわ!(笑)
初心者への筋道を立てての指導が出来ない(汗)

若手ミュージシャン、トヤくんが解説してくれます(安堵)。

いつもスーツ姿のカパパ翁(奥)。この手から驚異のサウンドが繰り出される。

 

いやしかし本当。ケニアの音楽恐るべし。

誰だ、ケニアには音楽がないなどと言った人は(w

僕自身はよく知られるジャンベなどの楽器よりももっともっと奥深いものを感じました。

まさに「西の乾いた音、東の湿った音」という印象を受けました。

 

魚はすべて食べる!何も残らない!

こちらは写真がないんです。なぜって。何も残らないから(笑)

これは師匠 Saidi(サイディ)の暮らすマリンディ村に滞在中のこと。

コーストエリアだから魚介類が多いんですよね。僕、大好きです♪

しかも僕「魚を食べさせたらZinよりキレイに食べるやつはいない」と言われるほど。ちょっと自分でもそこは自慢でした。骨周りもエラ周りもキレイに食べます。

しかしここマリンディ村の人達は…。

 

基本僕は客人なので僕が最初に食べるんですよね。んで余ったら家族がそれを食べるみたいな。申し訳ありませんが、ありがたくいただきます。

で、僕がキレイに食べた魚ですが、「いや、もう食べるところ残ってないでしょっ!」て思ったんですが。なんとすべて食べました。骨から頭からすべて!

何も残っていない!!

ちょっと「キレイに食べる」を自慢していた自分に悲しみを覚えました(笑)

「何でも捨てるところはない」という事でしょうね~。

 

マトン(羊肉)の焼肉がやたら旨いっ!

最後の晩のこと。

Tawala

じんくん、Nyama Choma(ニャマ・チョマ)。焼肉でも食いに行くか!マトンの焼肉!

マトンですか?ラムでもないんですよね?臭いってイメージがありますが(汗)

 

Tawala

あー、それは寝かせてるからだよ。羊の肉は寝かすと臭みが出る。新鮮なマトンは超旨いぞ♪

えー?ほんとですかぁ?と思いながらもまだ明るいうちからラストディナーへ向かいます。

レストランに入るとドドドーン!いきなりまんまぶら下げられた羊さんにご対面です…。

だ、大丈夫なの?この暑いアフリカで冷蔵もせんと…(汗)

 

俵さんがササっとオーダーしてくれたお肉がきます!

おお~、足を丸ごと!豪快すぎる!

さてお味はというと…、美味しい!全然臭くない!

というか正確に言うと臭みはあります。でも臭みというか、羊だね!牛や豚とは違うね!という風味としての味です。

こ、これは確かに美味しい!ちょっとこの味を知ってしまうとむしろ羊肉を食べたくなる感じ!

お馴染み山盛りのライスとイモ!やっぱりライスとイモは外せませんね~。

STONEY Tangawiziと書かれたジンジャービール。ビールという名前とは裏腹に単にジンジャーソーダです。

ソーダと焼肉ゥゥゥゥ?!って思っていましたがこれがとても美味しい!全然甘くなく、強烈なジンジャーソーダです。日本で手に入るウイルキンソンのジンジャーエールのもっと鮮烈版、と言ったところでしょうか♪

Nyama Chomaの店から見える風景。この俵さんの住む町、ロンガイの晩もこれで最後。

 

文字通り「粋」なナイスガイ、俵。サファリ・ンジェマ!

ついにこのディープな旅ケニア太鼓修行もすべての行程が終了!日本に帰る日がやってまいりました!

Tawala

じんくん、車に乗りなさい。空港まで送っていくよ。

えー、でも俵さん、到着した日もそうでしたが空港までは超渋滞の道のり。ちょっと悪いですよ~。え、でもそうですか?すみません、ではお言葉に甘えて(笑)

 

俵さんのムゼー号に乗り込む僕。

しかしやはり予想通りあり得ない程の渋滞にハマってしまいました。道のりまだ半分来たかどうかなのにすでに2時間近く経過している気が…。これは飛行機に間に合うかどうかって話に(汗)

 

Tawala

ん~、こりゃあれだ、じんくん。バイクタクシー呼ぶからそっちに乗り換えなさい!

 

そういうと電話を掛ける俵さん。

割とすぐ2台のバイクタクシーがやってまいりました。

 

Tawala

こいつらは俺のヒイキのバイクタクシーだ。『おい、お前ら、この日本人を空港まで最速で届けてくれよ!』

 

でも俵さん、2台ですか?え?僕が1台ともう1台は荷物用?そりゃバイク1台には積めませんが。お代はどうすればいいですか?

 

Tawala

いいんだじんくん。空港まで行けなかったのは俺の責任だ、気にすんな!気を付けて帰れよ、そしてまた来い!サファリ・ンジェマ!(よい旅を)

 

俺の責任って…。僕のために空港に向かってくれているというのに。なんといういい人だ(感動)…。

 

固い握手とハグを交わし僕らは別れます。

オフロード仕様で最新モデルに見えるこのバイクタクシーは苦も無く車の河をスイスイと泳ぎ、あっという間に俵さんは見えなくなりました。

 

このディープ過ぎる旅をすべてアレンジし、これ以上ない優しさを送ってくれた俵さん。

アサンテ・サーナ(本当にありがとうございます)!!!!

 

「え?もう着いたの?」まさに電光石火で空港に着いたバイクタクシー。

もうすぐ僕の旅の飛行機は飛び立ちます。

 

水も水道もガスもない村での生活、数々のカルチャーショック、無数の冒険。

スカジャン着て強面、見た目絶対やばい人だ!(すみません)という雰囲気バリバリなクセにこれ以上いい人いる?(いやいない)というギャップの塊「俵貴実さん」への尊敬と感謝の念を残し、このディープ過ぎた2週間のケニアの旅(シリーズは1年以上書きましたがw)は閉じさせていただきます。

 

Hasta la próxima(また次回)!!

ライター Zin ” Atrevido” Hitoshi

 

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日本のレコード会社 studio iota LLC.では音源の企画制作・流通販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っています。

 

【ウェブサイト】http://www.studio-iota.com/
【キャンプマガジン】https://iotabi.com/campio/
【note】https://note.mu/nagareruiota

>「心から出て心に還る音楽を」をモットーに、粋な義理人情を大事にし、 旅に似合う音楽を提供し続けていきます。

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