田んぼのあぜ道、ひぐらしの鳴き声、入道雲、ちょっと寂れた商店街、最寄り駅から家まではザッと一時間かかるかもしれない。
「ふるさと」というとどんな風景を思い浮かべるだろうか?
“変わらない”が、どんどん変わっていくこと。そんな故郷もある。
東京という「ふるさと」は、変わっていくのが当たり前なのだ。
工場・倉庫エリア→余暇エリア→タワーマンション、非日常的から日常へ人が求めるニーズを具現化してダイナミックな続ける、東京の埋め立てエリア。
散歩をしながら、現在の街の風景を記していこうと思います。
お台場の開発とともに発展していったドラマ『踊る大捜査線』
皆さんの「有明」のイメージってどんな感じでしょうか。
自分にとって、真っ先に思い浮かべたのは、フジテレビのドラマ『踊る大捜査線』!!
熱狂的な人気を集めた(主に30歳以上の一部の人)あの刑事ドラマです。
メインの舞台はお台場。お台場の開発とともに発展していったドラマなのですが、まあ、初期のドラマを見れば、お台場は空き地だらけなのは、明白。
観光地のお台場でそんな感じですから、お台場に隣接した有明なんて、もっとなにもありません。
テニスの試合が行われていた有明コロシアムしか無いエリアでした。
そんな有明コロシアムは、98年10月放映の『踊る大捜査 秋の犯罪撲滅SP』のロケ地でちらっと使われており、有明周辺が広大な草っぱらでしかなかったことが確認できます。
自分はこのイメージのまま、20年が経っております・・・!
東雲から有明、湾岸の夜を歩く
魅力たっぷりな『A PIT オートバックス東雲』から、再び静寂な東雲の夜。
東雲駅から一本、裏道へ。
一路「有明」を目指して歩きます。
一見、普通の街なのに、感じる静寂感。
新しい住宅。新しい学校が広がっています。
湾岸線を走る車の音が響きます。
生活感が少なく感じるのは、住宅に混ざって倉庫が点在しているから。
これも「湾岸ならでは」な気さえします。
新しいものと、古いものの融合。
湾岸エリアの魅力ですよね。
湾岸線から更に裏に離れるとドンドン新しい建物が増えていきます。
あれれ。大学も出来ている。知りませんでした。
この辺りで、すでに有明エリアに突入。
新しい道。歩道が広い!
車優先の道から歩行者の優先の道へ。
「新しい街なんだなぁ」って考えていたら、更に新しいもの・・・というか、まだ完成していない建物が登場。
『有明アリーナ』!!
です。
オリンピックのバレーボール会場「有明アリーナ」
有明アリーナはオリンピックのバレーボール会場です。
といっても暗くてなんにも分かりません。
☝有明アリーナ(夜)
☝有明アリーナ(昼)完成ver(東京都のHP)
更に通りの向かい側には
『有明体操競技場』!!
オリンピックの体操会場です。
☝有明体操競技場(夜)未完成ver
☝有明体操競技場(昼)完成ver(東京都のHP)
あー、オリンピックが本当に来るんだなぁ
ここって元々は何があったっけ?
ってくらい、開発、発展が進んでいるんだなと実感させられました。
オリンピック関連では、そのほかにも『有明アーバンスポーツパーク』や、『有明テニスの森』が、
絶賛開発中です!
☝有明アーバンスポーツパーク(昼)完成ver(東京都のHP)
☝有明テニスの森(昼)完成ver(東京都のHP)
幾多のプロレスの名勝負が生まれた『ディファ有明』
冒頭で紹介させていただいたドラマ『踊る大捜査線』と、あともう一つのイメージは、『ディファ有明』!
今はなき、格闘技専用アリーナのディファ有明ですよ。幾多のプロレスの名勝負が生まれた、熱い場所です!
プロレスラー三沢光晴さん(故人)らが設立した「プロレスリング・ノア」は道場と事務所をこの地に構えるなど繋がりが強い場所。まさに「ノアの聖地」として認知されていました。
そんなプロレスファンの熱狂が渦巻く空間にも、悲しい出来事がありました。
09年6月に試合で受けたバックドロップが原因で急逝した三沢さん。
お別れ会もディファ有明で開催され、会場にはプロレス関係者や徹夜組のファンなどを含めて約26,000人が参列しました。ファンが作った列は最寄りの有明テニスの森駅から始まり、市場前駅を通過し、次の新豊洲駅のさらにその先まで3kmもの列をなしたといいます。
名勝負に英雄との別れ――ノアのみならずプロレスファンにとって後楽園ホールに匹敵する思い出の場所といっても過言ではないでしょうか。
ディファ有明は、会場建物の老朽化のために惜しまれつつ、18年6月末で幕を閉じました。
格闘技専用アリーナという非日常。
前述の通り、居住空間ではない有明だからこそ成り得た環境なのかもと感慨深くあります。
そんなディファ有明の跡地に面白い計画が、2019年の夏に発表されました!
ディファ有明跡地が「東武有明フィールド」に生まれ変わる。
2020年3月、ディファ有明跡地がイベントスペースを中心とした「東武有明フィールド」として生まれ変わるとのこと。
ん?
どういうことだ?
調べ進めてみると、フィールドの一部は東京2020オリンピック大会期間中「ZeroBase Ariake(ゼロベース有明)ポップアップモール&パーク」として、イベントスペースやコンテナボックスを使った店舗街となるとの事!
実験的で面白いことが生まれる場所。
期間中は国内外のブランドのポップアップストアが展開する。
お〜、これは面白い。
2020年9月までの期間限定の展開みたいですが、新しい取り組みが出来るのも、有明の環境というべきではないでしょうか。
でもね。訪れた時はまだ何も無い更地でした 笑 (2019年12月現在)
「有明ガーデン」2020年春の誕生へ
更にそれだけじゃないんです。
って深夜の通販番組みたいなノリですが、
「ZeroBase Ariake(ゼロベース有明)」の開業と同時期に、凄い施設の開業が待ち構えているのです。
「有明ガーデン」の誕生です。
有明ガーデンは東京湾岸エリア最大店舗数を誇る200店超の大型商業施設を核とし、国内最大約8,000人収容の劇場型ホールや、劇団四季専用劇場、大規模な温浴施設を備えたハイグレードホテル、総戸数1,500戸超のトリプルタワーマンションなどで構成する大規模複合開発!
ちなみに、現状、こんな感じで温泉掘っていました。
大江戸温泉に続き、有明でも温泉。
東京の埋め立て地って、こんなに温泉が湧く場所なんだって事に驚きです。
すごい開発ラッシュ。有明!
ここまでくると、もう付いていけませんよ!!
至るところが工事中です。
だから感じられる、夜の静寂。
昼間の工事真っ只中とは違った、夜の顔。
今しか無い瞬間。
でもちょっと寂しい夜のようにも感じるのです。
木遣り橋(きやりばし)を渡って、夜景と運河の新豊洲へ。
明るい所が恋しくなってきたので、新豊洲に向けて、お散歩再開!
有明アリーナの横にある、2006年に開通した、木遣り橋(きやりばし)を渡ります。
左手に豊洲市場、右手に豊洲の夜景を見ながら、風が抜ける。
運河の上って気持ちいいですよね!
運河を渡るとゴールの新豊洲です。
ライブハウスにグランピング施設。市場にタワーマンション。
豊洲って一気に全国区になりましたね。
一足先に開発が終わった街。
やっぱり賑やかさがあります。
逆に言えば、東雲、有明の静寂さは本当に今だけ。
オリンピック開発、複合開発。それが終わると静寂とは無縁な街になってしまうかも知れません。
これからも変わり続けていく街の姿を、見続けていきたいと思います。
浅草雷門から自転車で10分の下町生まれ。
下町の貴公子こと、オキツカズヒロが下町をまったりご案内致しました。
今回の散歩コース
東雲駅→ラモスフィールド→a pit オートバックス東雲→有明アリーナ→有明ガーデン→ディファ有明跡地→有明体操競技場→木遣り橋→新豊洲
今回の散歩距離
3.7キロ
□ ライター オキツ カズヒロ
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【studio iota label】
【LoFi Hiphop BGM】流れるイオタ『黄昏を駆け抜ける』 (Official Album Video) – Driving through the twilight
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