サウナと湖のフィンランド、足ツボ天国の香港、そして理学療法が日常にあるドイツ──。

音楽ツアーのついでに、各地で出会った“からだの整え方”を旅人目線でのぞいてみました🌳

風土や文化が育むボディケアのかたちって、こんなに違うんだ!

ちょっと疲れた時や、旅に出たくなる時に読んでもらえたらうれしいです。

 

こんにちは!

スタジオイオタの前田紗希です☺️

先日、私たちの音楽グループ”Famous Japanese“のツアーでドイツへ行ってきました🎶

2都市で3公演!

おしゃれな街並みに、おとぎ話みたいな雰囲気。

そして、街のあちこちから音楽が聞こえてくる空気にどっぷり浸かった日々でした。

 

ドイツって音楽の国っていうイメージがありますが、

実際に行ってみると、街のあちこちに気軽に音楽を楽しめるバーがあったりして、

「あ、生活に根付いてるんだな〜」と感じました。


Karneval der Kulturen 2025

 

さて、私たちのグループは何度かワールドツアーをしているのですが、基本は現地集合・現地解散スタイルです。

それぞれが別ルートで旅をしながらライブ地に向かい、また別の場所へ旅立っていきます✈️

 

今回も、メンバーはソウル、上海、バンコク、香港、アブダビ…と、いろんな都市を経由してドイツに集合

「チケット、こっちの経由が安いよ!」なんて情報をシェアし合いながら、でも一緒には行かない(笑)

──そんな自由な旅のスタイルも私たちらしいところです。

 

ライター

maeda saki(編集長)

国内外の音楽フェスに出演。25リットルのリュックとドラムスティックで世界一周後、旅と音楽と食を繋ぐレコード会社「studio iota label」を設立。音楽療法やカフェなど9つの事業を展開中。

オウンドメディア4誌の編集長で「車中泊」コンテンツなど数々のSEO1位を生み出す。

 

ドイツの“ソウルフード”、カリーヴルスト開拓🇩🇪
 

 

私はというと、せっかくヨーロッパに行くのだから大好きな北欧に行きたい!!

ということで、10年ぶりにフィンランドを訪れることにしました。

ヘルシンキは、個人的に“心の故郷”のような場所で。どうしてもまた訪れたかったんです。

 

そして最初の経由地として選んだ香港では、ずっと気になっていた足ツボマッサージを体験

ドイツでは、街歩きの中で理学療法士の開業施術所に出会い、そこから気づくこともありました。

【ヌークシオ国立公園】自力アクセス方法!たった500円で絶対に訪れたい壮大なフィンランドの森と湖へ。

え、もう10年前?

 

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旅先で気づいた「からだの整え方」いろいろ

旅の中でふと感じたのが、「その土地の気候や文化によって、体の整え方も全然違うんだな」ということ。

なんだか当たり前のようだけど、実際に見たり体験したりすると、すごくおもしろくて。

ちょっとだけ、私が見てきた 風土とからだのケア文化を紹介させてください。

 

🇫🇮 フィンランド編「自律神経とサウナのいい関係」

ヘルシンキ郊外のヌークシオ国立公園を歩いていたとき、森の中から聞こえてきた楽しそうな声。

見ると、サウナ小屋から出てきた人たちが、湯気の立つ体でそのまま湖にドボン!と入っていくところでした。

なんて気持ちよさそうな…🌿

 

自然の中で体を温めて、そしてキリッと冷やす。

その光景を見て、ただのリフレッシュというより、

まるで体のスイッチを切り替える「練習」をしているみたい

だな、と感じました。

 

血行促進・免疫力向上・自律神経の切り替えに◎

寒さが厳しく、夏が短いフィンランドで暮らすには、心と体のバランスを保つことが、きっとすごく大事。

だからこそ、熱いサウナと冷たい湖の行き来は、まさに「自律神経を整える(交感神経と副交感神経のスイッチの切り替え)」ってことなんだな、と☺️

 

寒さを乗りこえるための生活の知恵

白樺の枝で体を叩く「ヴィヒタ」という文化もあるそうで、

自然をそのまま“ケアの道具”にする感覚が、とてもフィンランドらしいと感じました。

ああ、すべてが繋がっているんだ。

 

厳しい風土とうまく折り合いをつけながら、心身をやさしく整えていく。

フィンランドのサウナは、暮らしの知恵であり、生活に根ざしたセルフケアのようなものなのかなあ…

湖畔の風景の中でしみじみ思いました🌲

 

🇭🇰 香港編「ツボを押して、とにかく流す!」

香港では、旅の合間に足ツボマッサージを体験しました🦶

じっとり肌にまとわりつくような蒸し暑さ…!ただ歩いているだけで、体の中に余分なものが溜まっていくような、そんな感覚になります。

そんな気候の中だからか、「とにかく巡らせて流す!」ことに特化したケアがすっかり根付いている印象でした。

 

街中には足ツボマッサージの看板があちこちにあって、ふらっと立ち寄れるお店もたくさん。

押されるたびに「うわっ、痛っ!」と声が出そうになるけれど、

終わったあとの足の軽さとスッキリ感が本当にすごい!

 

😓(湿気)→ 🦶(ツボ)→ 💨(流す)!

印象的だったのは、セラピストさんの「とにかく体の中から悪いものを出し切るぞ!」という気迫(笑)

押して、流して、デトックス!というスタイルが、もう文化として定着しているのではないでしょうか。

東洋医学のツボや経絡の考え方と、現代の「疲れを癒したい」ニーズが自然に融合しているように思えました。

 

サウナで“切り替える”フィンランドとはまた違って、

香港では「溜めずに流す」ことに重点が置かれていて、湿気の多い気候ともすごくリンクしてるな〜と興味深かったです。

 

🇩🇪 ドイツ編「理学療法クリニックのシステムに感動

🏥 理学療法士が“お店”を開いてる⁉

そして、ツアー本番の地、ドイツへ。

ここではマッサージを受けなかったんですが、その代わりに、街を歩いていてとても面白いものを見つけました

それは、まちなかで見かける「理学療法士(Physiotherapeut)」開業施術所です。

 

調べてみて、なるほど!

ドイツでは理学療法士は国家資格の独立した専門職で、個人での開業が可能

 

医師の処方箋があれば保険適用で施術を受けられ、なくても自費で受けることができます。

いわゆる「リラックス目的のマッサージ」ではなく、

体の不調を治療する医療的なケアとして、制度の中にしっかりと組み込まれているんですね。


AIにファクトチェックしてもらったところ・・・

 

整形靴のお店と向かい合ってる!

さらに興味深かったのが、理学療法の施術所のすぐ向かいに、オーダーメイドの整形靴を扱うお店があったこと

整形外科医、理学療法士、整形靴職人(Orthopädieschuhmacher)などの

専門職同士が自然に連携できる場所にいて

患者さんの状態に応じて「この人に相談してみて」とつなげられる。

 

日本のように「医師の指示ありき」という縦の構造じゃなく、ドイツでは専門職同士がフラットに「横で連携」している印象を受けました。

 

🛠 ケアが“生活に組み込まれている”

また、ザニテーツハウス(Sanitätshaus)という福祉用具の専門店では、

医師の処方箋があれば義足・装具・整形靴・インソール・歩行器などが保険適用で手に入る仕組みがあります。

これもまた、日本ではあまり見かけないですよね?

 

からだを治す人、支える道具を作る人。

それぞれのプロがすぐ近くにいて、患者さんを支える――

この無駄のない合理的なシステムみたいな考え方が、社会の仕組みになっているのがすごい!

これは本当に面白い発見でした。

 

どこに行けばいいか迷わない」って、実はすごく安心なことですよね。

日本のイメージ
医師(トップ)
↓(指示)
理学療法士、義肢装具士…
ドイツのイメージ
医師 ⇔ 理学療法士 ⇔ 整形靴職人
(それぞれが双方向の矢印で繋がっている三角形のイメージ)

 

香港みたいに「ちょっと疲れたから寄ってこ!」みたいなマッサージは受けなかったけど、

「ケアが日常にある」って、こういうことか

と感じた滞在でした。

 

まとめ。旅して見つけた「ボディケア」くらべ

今回の旅の発見を、私なりにまとめてみるとこんな感じかな?

 

国(都市) 気候・風土の特徴 ケアのキーワード 主な方法
フィンランド 長く厳しい冬、寒さ 整える サウナ、湖での温冷浴、
ヴィヒタ
香港 高温多湿、蒸し暑さ 流す・デトックス ツボ押し、推拿(すいな)
ドイツ 合理的な国民性・制度 メンテナンスする 理学療法、整形靴、
福祉用具

 

今回の旅では、音楽だけじゃなくて、その土地の人たちがどうやって“からだ”と付き合ってるのかを、ちょっとだけ覗かせてもらえた気がしました。

風土が違えば、暮らし方も整え方も違う。

でもどこも、ちゃんとその土地に合った“理にかなった”方法を見つけてるのが面白いなって思います。

また旅に出たら、今度はどんなケア文化に出会えるか楽しみです☺️

>「心から出て心に還る音楽を」をモットーに、粋な義理人情を大事にし、 旅に似合う音楽を提供し続けていきます。

「心から出て心に還る音楽を」をモットーに、粋な義理人情を大事にし、 旅に似合う音楽を提供し続けていきます。

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