ほとんどの音楽家がそうであるように、私の人生も大半を音楽が占めていた。
テレビに出ている、日本人ヴァイオリニストの女の子は「花火大会に行った事がない」と語っている。
つまりそういう事だろう。
物心もつかないうちから、同じジャンルをずっとやっているということだ。
これはもう奇跡に近いようで、当たり前すぎてそうでもない。
-トップを走る彼女たちは、倒れるまで練習してるんです。-
入学してすぐに自分はプロのピアニストになれる存在ではないと痛感しました。技術も表現力も別格みたいな子が学年に1人や2人いるんですよ。「ああ、こういう子がプロになるんだな」ということが高校生でもわかるわけです。彼女たちはプロになるために1日8時間の練習を当たり前にやっていますが、私は入試に受かるための練習をしていただけ。「このまま続けても、プロになるのは無理だな」と思ったんです。その頃から、音楽というジャンルのなかで自分が生き残っていくためにはどうすればいいだろうと模索するようになりました。https://job.cinra.net/shigoto/mofuku/
でんぱ組.incなどのアイドルプロデューサー「もふくちゃん」こと福嶋麻衣子氏がインタビューでこう語っていた。彼女のことは親戚の関係で中学生からすこし親しく知っていて、高校ではクラスメイト。
共通点と言えば、同じ空気の中で同じ時代を過ごしてきたということだけなのかもしれないんだけれど、音楽というジャンルのなかで自分が生き残っていくためにはどうすればいいだろうと模索するようになった、というところに、すごく共感を覚えてしまう。
あのね、当時の空気の中って、
それを言葉にする前に、ウワァァと手首を切ってしまう人の方が多かったから。
人生で賭けてきたことを諦観する瞬間って、想像以上に苦しい。
努力は報われるって?
じゃあ今からダルビッシュになれるか?
と言ったらなれないでしょ。
…
軒並み手首を切ってしまうような空気の中でも、健康優良児であった私は、
目標の先がピアニストではなかった。
旅の音楽家になりたかった。
世界を旅して一緒に音楽を演奏する人になりたかった。
幼稚園とか小学生とかそれくらいかそう思ってきて、両親も一流ピアニストの夢を持ちながらもブレずに応援してくれたもんだから、挫折しながらもブレずに石のように同じことをしている。
と探し続けていたその景色。
アイノラまではどうやって行くの?
こんなにものんびりしていることに、このうえない幸せを感じる。
終わらないこの道よ、答えて。
日本の音楽レーベルstudio iota labelではCDの制作・販売、WEBコンテンツの発信、企業のWebライティング、動画BGM製作、アーティストやお店などの写真撮影、作曲・編曲事業、レコーディング・ミックス事業などを行っている。
【ウェブサイト】http://www.studio-iota.com/
【Facebookページ】https://web.facebook.com/iotabi
【note】https://note.mu/nagareruiota