沖縄県の「久高島」という島を訪れました。

観光として目立つものも特にないですが、心を穏やかにしたい時や、考えをまとめたい時などお勧めです。

きっと一人で行くほうが、「新しい感情」に出会えたりするのでは。


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久高島の存在を知る

2019年の2月あたりに、私には「とにかく気持ちの入れ替えをしたいタイミング」が訪れました。

定期的に訪れるその感覚。

そんな時、決まってどこかにふらっと出掛けてみます。

 

関東在住の私は「この2月の寒い時期にどこか暖かく手軽なところに行ければ」と思い、沖縄を思いついたのがきっかけで、この島の存在を知りました。



出発1週間前に。

 

久高島は、沖縄本島から東へ5kmほどの場所にあります。

久高島、と検索すると、「神の国」「神秘」「スピリチュアル」などの言葉が返ってきます。
もう少し調べてみると、さらに興味をそそる情報がありました。

  • 琉球開闢(かいびゃく)の祖アマミキヨが天から舞い降りてきて、ここから国づくりを始めたという琉球の聖地。
  • フェリーで20分くらいで島に着けて、日帰りできる。
  • 周囲約八キロの小さな島。自転車で回れる。

 

運転をしない私が訪れた一番の理由といえば、自転車で回れる小さな島だということくらい。

昔から訪れてみたかった場所でもなく、友人に勧められたという経緯もありませんでした。


もしかして一人でふらっと行くほうが、「新しい感情」に出会えるかもしれない。
淡い期待を抱きます。

 

那覇市内から高速船に乗って

出発の日です。

那覇市内に滞在していた私は早起きして、久高島行きのフェリーが発着するに赴きました。

バスで「あざまサンサンビーチ入口」まで。所要時間は、約1時間。

こんな高速船に乗っていきます。本島の「安座真港」というところから一日6往復。

https://kudakakaiun.jimdo.com/

 

出航すると高速船はグイグイと波の上を滑ります。

沖縄の日差しは東京よりずっと強く、これから私が行く島では、とてつもなく不思議な「すごいこと」が起こるんだろうか?なんて気になってきます。

 

私以外には、20人くらいのお客さん

ひとりの旅行客、学生客、家族連れ、
言葉からおそらく住民の人。

 

行く前には「島へ立ち入る際の注意事項」に目を通しました。

http://www.okinawainfo.net/kudaka/cyuui.htm

立ち入ってはいけない場所があるとか、昔は男の人は島には入れなかったとか。

そういうの、なんとなく惹かれてしまいます

 


フェリーから島が見えてきました。

2月ながら摂氏25度。想像以上に海のブルーが濃いことに驚きます。

感じる人はその島に寄れないほど「なにか」が強いらしい。さぞ神秘的な雰囲気かと思いきや、私はまだ何も感じてきません。

青色に目が奪われ、島に好奇心を寄せていると、あっという間の15分で港に着きます。

 

さて、自転車を借りて島をめぐります

久高島の「徳仁港」に到着しました。

港のそばにあった石碑。島の表札ですね。


ちょうど
お昼時。何かを食べようと思い、島の食堂を探します。

「けい」という、2-3人でこじんまり営業している食堂に行きました徳仁港から3分くらいの場所です。


野菜チャンプルー定食 700円

全部手作り、が美味しかったです。

住所 : 沖縄県南城市知念字久高223
電話番号 : 098-948-1051
営業時間 : 9:00-16:00
定休日 : なし

 

さて、自転車をレンタルして、島をめぐります。

があるのは島の南部。沖縄独特の石垣や民家がたたずむ景色がなんともレトロ。

民家の間を自転車で通り抜けていきます。

 

久高島は、自転車で端から端まで移動しても15分~20分ほどで着いてしまう小さな島だそう。

島全体が聖域になっており、各所に祈りを捧げたるための拝所や祭祀場が点在しているそうです。

手書きの島の地図を印刷したものが港の待合所に置いてありましたが、

私は”感覚の赴くまま”にペダルを漕いでみます。

 

こんな景色を写真に残しながら、

すれ違う観光客の方と会釈しあいながら。

 

少し走り進めていくと、いくつかの浜と遭遇します。

自転車を止めて、少しそこに居てみる。移動する。

この繰り返しです。


名前の分からぬ、青い鳥がいました。

ほんとうに青かった。

空も海も青いです。

 

 

暑い。潮風が吹き抜けて心地良いです。

 

 

うまく表現できないのですが、

清々しい気持ちになってきます。

こんな色を見られて、とてもよかった。

 

浜で佇んでいる人を何人か見かけましたが、

みんな「そんな感覚」を感じているのではないかしら?

自分と対話する時間を、各々持っているのでしょうーー。

 

 

私はとても良いなと感じました。

 

 

綺麗な分かれ道。

 

 

青にも負けず劣らず「緑」も美しかった。

発色ははっきりしているのに、白っぽい世界がみえるような色味で、ちょっと不思議な気分にさせてくれます。

 

 

特にスピリチュアルな体験というのは、しなかったように思います。

唯一触れるとしたら、前日に買った自撮り棒を自ら轢いて壊しました。

棒はカバンの中に入れて、自転車のかごの中にありましたが、走行中ガタガタ道のため中から棒がだんだん飛び出してきて、しまいには勢いよく跳ね、宙を舞い地面に落ち。

人生初の自撮り棒、プライド捨てて自撮りしようと前日に買ったのに、もう使えません。

 

実はこの旅の前後1週間ほどで、茶碗がわれ、グラスが割れ、ヘッドフォンのコードがなくなり、PCのマウスの部品がなぜかなくなり・・・など。

失しなう、壊れるのオンパレードでした。

またか!

 

ーーでもまあ、なにかの際の身代わりになってくれたんだろう。

 

それにしても今回も派手に壊れたのだわ。

 

自転車でめぐった2時間。

そろそろ港に戻ろうと思います。

日焼けが気になり日よけの木の下で休憩しながら、自転車を走らせます。

 

「徳仁港」の待合所に戻ってきました。

徳仁港を見下ろすカフェで、久高島氷ぜんざい(沖縄ならではのかき氷)を頂きます。

甘く煮た金時豆と白玉が入っていて、おいしい!

住所 : 沖縄県南城市知念久高231-4
電話番号 : 098-948-2842
営業時間 : 8:00-17:00
定休日 : なし ※船の運航状況に合わせる

 

最後に、島ではたまに猫を見ました。

人懐っこく、でも媚びてこない猫たちでした。

ただただ人間と一緒に暮らしているだけ。

ここにいる人や来る人から愛をもって接されて生きているんだろうなと感じました。

 

旅を終えて、今回とても良いタイミングで出会えた島だったと思います。

 

地図のないサイクリングの向こうにみつけた、感覚と話す旅。

また訪れるチャンスがあれば、「島の成り立ちをなぞる旅」も良いかもと思っています。

 

 ライター sq_line

 

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