【ベトナム】食べて、渡って、恋をして。ホイアンのランタン夜景で気分は1人結婚披露宴

 

 

ベトナムの古都ホイアン。

私はこの町でウェディングドレスを着ることなく結婚式の花嫁気分を味わった。

 

ホイアンは、ベトナムのちょうど真ん中あたりにある海沿いのまち。

「ホイアンの古い町並み」として世界文化遺産に登録されたことでも有名。

 

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『食べて』ホイアンの魅力。

 

1. 「カオラウ」というホイアンの郷土料理をはじめ、食も美味しい町。

 

2. 町のあちこちにあるストリートフードもお手軽で美味しく、色々な料理を食べて楽しめる。

 

3. 大昔に日本人の居留地になっていたこともあって「日本人橋」という橋もあるほど日本とは馴染みが深い。

 

4. 観光客で賑わう日本人橋を私も渡ってみた。

 

5. なんといってもホイアンの見どころはランタンにある。

 

その日私は初めて夜の旧市街を訪れた。

 

 

昼間と同じようにたくさんの人で賑わっていた。

夜にしか出ない食堂や、ナイトマーケットもあって活気付いていた。

そして夜の1番のオススメはやはりランタンだ。

 

まちのいたるところにあるランタンが夜になると色とりどりに光を放っている。

 

私の心は一気にこの夜の町並みの綺麗さに捕らえられた。

私はホイアンのランタンに恋をした。

旧市街の中にある大きな橋の下に流れている川には灯篭が漂っていた。

 

川面に映るランタンの光と、色とりどりの折り紙で作った灯篭のロウソクの光が川をゆっくりゆっくりと流れていた。

私はそのあまりの美しさに、座って川の様子をずっと眺めていた。

 

たくさんの手漕ぎボートが観光客を乗せて川を行ったり来たりしている。

私の周りにはボートの客引きもたくさんいれば、灯篭を買って川に流さないかとセールスするおばさん達もたくさんいる。

 

この夜のホイアン、とてもとても幻想的な風景なんだけど、近づいてみるとなかなかのカオスだった。

 

『渡って』封じ込めた思いを、小さな木のボートに乗せて。

 

私の中には妙なプライドがあった。

ボートにお金を払って乗るなんて、観光客がするようなことを私はしない。

こうやって川岸からこの綺麗な景色を眺めているだけで十分だ。

「あんたも観光客だろう」と世界中からツッコミが聞こえてきそうだけど(笑)

 

私は話しかけてくる客引きを断り続けて1時間くらいはボーッとこの綺麗な光景を眺めていた。

川岸から眺める灯篭の美しさに、なかなかその場を離れることができなかった。

 

ボートに乗る人たちの楽しそうな顔や、それを商売とする人たちの手慣れたルーティーンを私は見続けた。

すると、「ボートに乗ってみようかな」という私の中ではあってはならない欲求が湧いてきてしまった。

元々この欲求はあったのかもしれないけど自分の中で封じ込めていたのかも。

 

ひとまず客引きをしている女の子を捕まえて値段交渉をしてみることに。

意外にもすんなりと安くしてくれたので乗ることに決めた。

 

なんだかすごく楽しみになってきたぞ。

 

1時間以上もの間眺めていたこの綺麗なランタンと灯篭の世界の中に私も入っていける。

5分後、ボートの漕ぎ手のおじさんが戻ってきて私は小さな木のボートに乗り込んだ。

 

乗り込んだ瞬間、景色が変わった。

 

川の上で眺める灯篭の灯りやランタンの光は、川岸でみるものとは全然違った。

とんでもなくきれいで、感動した。

ボートが動き出してもないのにこれだけ感動するのなら、ボートが動き出したらもうそれは楽園のようだった。

 

今でもすぐに思い出せる、ゆっくりとしたボートと同じようにゆっくりと流れる灯篭。

色々な色の灯篭が思い思いの方向へゆっくりと流れていく。

思い思いなのか漂っているのか……

 

私の目の前ではおじさんがゆっくりとボートを漕いでくれている。

 

川から見える両サイドの町並みは、まるで数百年前にタイムスリップしてしまったようにレトロな感じが漂っていて、とても可愛かった。

「ボートに乗ってよかったな。川岸からみる景色とは全然違うじゃないか」

 

おじさんが途中でボートを止め、持っていた灯篭に火をつけて私に渡してくれた。

どうやら自分で川に流しなさいということのようだ。

 

私は両手で灯篭を持って、そっとそれを川に流した。

赤い折り紙で作られた私の灯篭はゆっくりと流れていく。

 

その行方をずっと目で追いかけながら、ふと後ろを振り返るとそこには色とりどりの灯篭が光っていた。

 

ボートに乗っているお客さんも皆笑顔でとても幸せそうだ。

 

この信じられないほどきれいな景色。

そして、たくさんの笑顔。

 

その時だった。

「お父さん、お母さん、私を産んでくれてありがとう」

という思いが私に湧いてきた。

 

え、今?!なんで?

 

私はこんなに幸せな思いをしています、私はこんなにもきれいな景色を見ることができています。それはあなた達が私を産んでくれたから。

生まれてきて本当に良かった。

 

文字に表すと軽いし、かなり恥ずかしいけど、そう思った。

涙が出てきそうだった。

 

自分の行きたいところへ旅ができて、見たいものが見れる。

こんな美しい世界を見れるなんてつくづく私は幸せで恵まれているんだと。

 

それは、「私を産んでくれてありがとう!」と涙ながらに語る結婚披露宴の花嫁のスピーチの気分そのものだった。

 

隣でマイクを持って寄り添ってくれる新郎もいないのに、まさかベトナムの地でそんな気分が味わえるなんて! 笑

 

旅はいつだって何が起こるかわからない。

それは目の前に起こる出来事はもちろん、気持ちの部分でも。

こうやって予測不可能な気持ちに遭遇させてくれるのも旅の醍醐味の一つなんじゃないだろうか。

そして、人って本当に自分がやりたいことをやってるとひとりでに感謝の気持ちが湧いてくるみたいだ。

みんながやりたいことがやれる世界になったなら、世の中感謝で溢れるだろうに。

 

ホイアンがこんなにもたくさんの人たちに愛されているのかが一夜にしてよくわかった。

またホイアンへ行きたい、あの夜景の世界へ入りに。

 

 

 ライター ユウキ

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【LoFi Hiphop BGM】流れるイオタ『黄昏を駆け抜ける』 (Official Album Video) – Driving through the twilight

 



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